「えきねっと」乗車変更・払いもどしの基礎知識や方法を徹底解説!オンライン手続の実例を見てルールの理解を深める

東京駅10番線ホーム ネット予約

JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」では、JR線のきっぷを新規に購入するばかりではなく、予定が変わった場合の乗車変更や払いもどしも可能です。いきなり払いもどすことなく、手数料なしで乗車する区間や日にちを変更できます(条件により回数は異なります)。

しかし、それらの操作ができなくて困った経験が、皆さまにも多かれ少なかれあるはずです。操作中にエラーが表示されて手続きを断念したり、思わぬ金額が表示されて納得がいかない思いをした方が多いのではないでしょうか。

JRきっぷの乗車変更や払いもどしに関するルールは、非常に複雑です。特に、乗車変更については細かな制限があるため、思ったように変更できるとは限りません。

そのため、乗車変更や払いもどしに関する基礎知識がないと、えきねっとでの操作でもつまづくことが考えられます。

「えきねっと」で予約購入したきっぷの乗車変更や払いもどしは、駅ではできません(紙のきっぷを発券していない状態)。自分で操作しなければならない割にルールや操作が分かりにくいのが、難点です。

この記事では、「えきねっと」で乗車変更や払いもどしを行うにあたって必要となる基礎知識を、ルール面を中心にご説明します。後半で取り上げる3つの事例で乗車変更の可否や払戻手数料の金額をそれぞれ検討することで、理解を深めていきましょう。

公式ページの情報が膨大かつ難解である中、当記事が上記の課題を解決するためのヒントとなれば幸いです。

この記事を読むと分かること
  • エリアによって乗車変更や払いもどしの条件に差があること
  • 東海道・山陽・九州新幹線については一般ルールが厳格に適用されること
  • 普通乗車券から「新幹線eチケット」への乗車変更ができないこと

予定が変わっても柔軟に変更できる「えきねっと」

東京駅新幹線乗換口

きっぷを新規に購入したり、きっぷの内容を変更したりするのに、毎回駅に出向くのは大変です。そのため、手元で手続きが完了する「えきねっと」は、多くの人にとって便利ではないでしょうか。

しかし、「えきねっと」では操作できる内容が非常に多岐にわたるため、自在に使いこなすには相応の利用経験が必要になります。自分が欲しいと思ったきっぷを欲しい時に確実に入手するため、基礎的なきっぷのルールを押さえておきたいところです。

旅行の予定が変わり、乗車する列車のきっぷを取りなおす場面があり得ます。その際、操作スキルばかりではなく、乗車変更や払いもどしのルールに関する基礎知識も必要になってきます。

「えきねっと」を利用する場合、以下の条件を満たせば乗車変更や払いもどしの条件が駅よりも有利です。

  • JR東日本・北海道管内および北陸新幹線内で完結するきっぷであること
  • 紙のきっぷを受け取る前であること

これらの条件を満たした時に優遇される内容は、以下の通りです。

  • 乗車変更が2回以上可能(期限あり)
  • 指定券の払戻手数料が1枚320円

「えきねっと」を利用するには一定のハードルの高さがあるものの、一旦操作に慣れればきっぷの購入条件がグンと向上します。

まず、「えきねっと」で購入できるきっぷの種類を押さえましょう。知っている場合、読み飛ばしても大丈夫です。

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「えきねっと」で購入できるきっぷの種類

新幹線E7系普通車車内

上述した通り、「えきねっと」は、JR東日本が展開するネット予約サービスです。他のネット予約サービスと異なり、全国の大部分の列車の指定券や乗車券を購入できます

JR東日本・JR北海道管内のきっぷのみならず、東海道・山陽新幹線など他社管内のきっぷもワンストップで購入できるのが「えきねっと」の強みです。

新幹線

「えきねっと」では、日本全国を走る新幹線全区間の乗車券類を予約購入できます

新幹線eチケット(乗車券付きの新幹線特急券)

東京駅から大宮駅までの区間および大宮駅以北を走る新幹線では「新幹線eチケット」が利用できます。「新幹線eチケット」は乗車券付きの特急券であるため、乗車変更・払いもどしの際には特急券として扱われます

「新幹線eチケット」は紙のきっぷを発券せずにチケットレス乗車ができ、「えきねっと」のみで購入可能です。「トクだ値」等のおトクなきっぷも、もちろん購入できます。

紙のきっぷ(新幹線特急券・乗車券)

東海道・山陽・九州新幹線および西九州新幹線については、「えきねっと」でチケットレス乗車可能なきっぷを購入できません。駅で紙のきっぷを受け取ってから乗車することになります。

また、これらの新幹線のきっぷを「えきねっと」で購入する場合、他のネット予約サービスで発売されているおトクなきっぷを購入できません。

在来線

在来線については、JR東海・西日本管内を走る「サンライズ瀬戸・出雲」号等、一部の列車を除く全ての列車の乗車券類を購入できます。特急列車のきっぷを購入できるのはもちろん、特急券を伴わずに普通乗車券のみを購入することも可能です。

在来線チケットレス特急券

JR東日本・JR北海道管内の在来線特急列車については、「えきねっと」限定でチケットレス特急券が発売されています

この特急券には所定料金および割引料金「トク割」が含まれますが、いずれもオンライン購入が必要です。紙のきっぷは一切発行されないため、スマートフォンでこの特急券の画面を表示します。

紙のきっぷ(特急券・乗車券)

全国を走る在来線特急列車の特急券および普通乗車券については、紙のきっぷを購入することになります。特急券を伴うことなく、乗車券のみを購入することもできます。

なお、紙のきっぷを発券するタイプの乗車券付き「特急トクだ値」は、「えきねっと」以外では購入できません

「えきねっと」ならではの柔軟な独自ルールを説明する前に、乗車変更および払いもどしに関する一般ルールを押さえます!

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乗車変更・払いもどしの一般ルール

秋葉原駅みどりの窓口

きっぷを購入後、予定通りに旅行できなくなった場合に必要な手続きが、乗車変更もしくは払いもどしです。

一般ルールについては、JR各社の運送約款「旅客営業規則」に細かく規定されています。この規則で定められているルールは、手続きを駅窓口で行うことが前提になっています。

無割引の乗車券類に関しては、いきなり払いもどす必要はありません。旅行開始前のきっぷについては1回だけ乗車変更が可能という形で、救済措置が講じられています。

当記事においては「えきねっと」の乗車変更・払いもどしがトピックであるため、旅行開始前の乗車変更・払いもどしに限ってご説明します。

乗車変更【旅行開始前】

JR線の乗車券類については、有効期間内・列車の出発時刻前かつ未使用の状態であることを「旅行開始前」といいます。旅行開始前に行われる乗車変更は「乗車券類変更」と呼ばれ、「1回」に限って無手数料で他の乗車券類に変更可能です。乗車変更には、以下のようなパターンが考えられます。

  • 乗車日の変更
  • 乗車区間の変更
  • 乗車列車の変更
  • 座席番号の変更
  • 乗車設備の変更

日にちの変更に関しては、乗車変更を行う時点で発売可能な1か月先の乗車券類への変更が可能です。同一列車の座席番号の変更に限っては、2回目以降の変更であっても無手数料で手続きできます。

乗車する列車や設備を変えたいような状況では、乗車券類の種類を変更することも可能です。ただし、変更前の種類と変更後の種類には、以下の制限があります。

乗車券類の種類変更

無割引の普通乗車券に関しては、片道・往復・連続乗車券相互間の変更が可能です(2026年3月までの取り扱い)。

乗車券から料金券への変更(その逆を含む)や、指定券から非指定券への変更は不可能です。例外として、変更したい列車の指定席が満席の時に限って、指定券から自由席券への変更が可能とされています。

なお、人数が増える場合は乗車変更に当たらず、単にきっぷを新規購入する形です。

大宮駅から上野駅ゆき普通乗車券

この写真の通り、変更後の新たなきっぷの券面には、乗車変更をした証として「乗変」が印字されます。

払いもどし【旅行開始前】

上記の条件に該当しない場合、乗車券類を払いもどすことになります。乗車変更は1回に限定されるため2回目の変更はできず、払いもどしの対象です。人数の減少や大人と小児間の変更についても、払いもどしとして取り扱います。

払いもどしには、きっぷ1枚につき以下の払戻手数料がかかります(大人・小児の区別なし)。

  • 普通乗車券:220円(満たない場合発売額)
  • 自由席特急券・立席特急券:220円
  • 普通列車用グリーン券(自由席):220円

普通乗車券については、往復乗車券や連続乗車券も1枚とみなします。

  • 指定券(前々日以前):340円
  • 指定券(前日・当日):特急料金・グリーン料金の30%
  • 座席未指定券(座席指定前):340円

指定券には、指定席の特急券・グリーン券・寝台券・指定席券が含まれます。乗車前日・当日に払いもどしを行う場合、特急列車の普通車については特急料金の30%、グリーン車・寝台車の場合グリーン料金・寝台料金の30%が課されます。

基本ルールを押さえたところで「えきねっと」ならではの特別ルールを見ていきましょう!

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「えきねっと」独特の乗車変更・払いもどしルール

新幹線eチケット座席票発行機

ユーザー自らが操作する「えきねっと」の特性上、紙のきっぷを受け取る前の乗車変更や払いもどしについてはユーザー自身で行うことになります。そのため、乗車変更や払いもどしの条件が、一般ルールよりもいくぶん緩和されています。

予約成立前の取消

ネット予約サービスにおいては、申し込みイコール予約成立とは限りません。

「えきねっと」に関しては、購入手続きが完了し予約番号が表示されたら、予約成立です。一方、乗車1か月7日前からの事前受付期間の申し込みについては、乗車1か月前に席番が通知されるまで予約が成立していません。

予約が成立していない段階では運送契約が成立していないため、解約ではなく「取消」することになります。取消の段階では、手数料は一切発生しません

紙のきっぷの受け取り前

「えきねっと」の基本的な対象エリアである以下の区間については「えきねっと特典」と呼ばれる緩和ルールが適用されます。

  • JR東日本管内全区間(連絡社線を含む)
  • JR北海道管内全区間
  • 北陸新幹線全区間

運行区間がJR東日本とJR東海またがりとなる特急「しなの」号については、乗車区間によって取り扱いが異なるため、注意しましょう。

「新幹線eチケット」および「在来線チケットレス特急券」については「えきねっと」限定の発売であり、原則的に紙のきっぷの発券がないため、常に緩和ルールが適用されます。頻繁に変更する場合であってもネット上では取り扱いが柔軟で、一般ルールの縛りを受けません。

一方、上記区間以外は「えきねっと特典」の対象外となり、紙のきっぷを受け取る前であっても上述した一般ルールが厳密に適用されます。

ここでは、「えきねっと特典」が適用される場合の緩和ルールをご説明します。

乗車変更【えきねっと特典緩和ルール】

えきねっと特典が適用される場合、回数を問わず乗車変更が可能です。当初購入した乗車券類の乗車日から3か月後までの期限がありますが、変更回数が2回以上となっても全く問題ありません。

乗車券類の種類変更

一般ルールでは認められていない指定券・自由席券相互間の乗車変更が、えきねっとでは可能です。

払いもどし【えきねっと特典緩和ルール】

「新幹線eチケット」を含む指定券の払戻手数料が、1枚320円となります。一般ルールよりも20円低く設定されているのが、特徴です。

指定券以外の乗車券類の払戻手数料に関しては1枚220円と、一般ルールと変わりません。

紙のきっぷの受け取り後

いったん紙のきっぷを受け取ると、オンラインでの乗車変更や払いもどしの操作はできなくなります。駅の窓口での取り扱いとなるため「えきねっと特典」の対象とはならず、一般ルールが適用されます。

「新幹線eチケット」の乗車区間の前後に在来線の乗車区間がある場合、その区間の乗車券を紙のきっぷとして受け取ります。受け取り後はこのケースに該当し、以降オンラインでの操作ができなくなります。

紙のきっぷを手にすると、一定のリスクをユーザーが負う形です。旅程が変更になる可能性がある場合は、最後まで紙のきっぷの受け取りを保留することをおススメします

前述した通り、東海道・山陽・九州新幹線は「えきねっと特典」の対象エリア外であり、かつ紙のきっぷを受け取る必要があります。そのため、紙のきっぷを受け取る前であっても緩和ルールが適用されません。十分に注意してください。

「えきねっと」乗車変更・払いもどしの簡易フローチャート

これまでご説明した内容を踏まえ「えきねっと」を利用してきっぷを申し込む場合の流れを1枚のフローチャートとしてまとめてみました。

この図を見ると、ケースによる処理が一目で分かります。「えきねっと」における乗車変更・払いもどしの処理がいかに複雑であるか、お分かりいただけるのではないでしょうか。

えきねっと乗車変更・払いもどし簡易フローチャート

このフローチャートを、PDF形式でダウンロードいただけます。

お待たせしました。それでは、乗車変更・払いもどしの実例を見て、理解を深めましょう!

「えきねっと」乗車変更・払いもどしのケーススタディ

ここでは、「えきねっと」で予約購入した原券3枚を使用して、乗車変更・払いもどしがどのように処理されるかをご説明します。

  • 原券1:上越新幹線の「新幹線eチケット」
  • 原券2:JR東日本在来線の普通乗車券
  • 原券3:東海道新幹線の特急券・普通乗車券

各ケースにおいて乗車変更そのものが可能であるか、払戻手数料がいくらかであるかに注目しながら読み進めていただけると幸いです。

原券1:上越新幹線の「新幹線eチケット」(チケットレス)

上越新幹線「たにがわ」号の普通車指定席に乗車するために、「新幹線eチケット」を準備しました。この原券に関しては所定運賃・料金で購入したため、乗車変更・払いもどしには特段の制限はありません。

このきっぷはJR東日本管内で完結するため「えきねっと特典」が適用され、乗車変更や払いもどしの面で優遇されています。

「新幹線eチケット」普通車指定席への乗車変更

「新幹線eチケット」同士の乗車変更です。指定席から指定席への乗車変更なので問題なく手続きでき、手数料はかかりません。

画像:えきねっとウェブサイトにて筆者生成(以下同じ)

「新幹線eチケット」普通車自由席への乗車変更

「新幹線eチケット」同士であっても、指定席から自由席への乗車変更です。「えきねっと」の場合、自由席への変更も可能であると分かります。

新幹線特急券(普通車指定席)への乗車変更

「新幹線eチケット」から紙の新幹線特急券に乗車変更する事例です。両者とも特急券であるため、問題なく手続きできます。

新幹線自由席特急券(普通車自由席)への乗車変更

前者と同様ですが、こちらは新幹線自由席特急券です。結果を見て分かる通り「えきねっと」では指定席から自由席への変更が手数料なしで可能です。

普通乗車券(紙のきっぷ)への乗車変更

特急券である「新幹線eチケット」から、普通乗車券への変更事例です。特急券と乗車券では種類が異なるため、乗車変更できません。特急券を払いもどす形になります(払戻手数料320円)。

払いもどし

特急券の払いもどしとして扱われます。前者同様、オンライン手続きでは払戻手数料は1枚320円です。

乗変済の原券1:JR東日本管内の在来線チケットレス特急券

この原券の乗車変更を、実際に行いました。所定料金の「新幹線eチケット」から在来線の「チケットレス特急券」(所定料金)への変更は、何ら制限なく手数料なしに変更できました。

乗車変更後の「在来線チケットレス特急券」です。この特急券には乗車変更の回数に制限がないため、この先2回目の乗車変更に進めます。

原券2:JR東日本管内在来線の普通乗車券(紙のきっぷ)

JR東日本管内の近距離普通乗車券を「えきねっと」でオンライン決済し、駅で紙のきっぷを受け取りました。「えきねっと」では、特急券を伴わずに普通乗車券を購入できますが、受け取れる駅が限られていることに留意したいです。

神田駅から上野駅ゆき普通乗車券
駅で受け取った普通乗車券(紙のきっぷ)

この普通乗車券も「えきねっと特典」の対象で、紙のきっぷを受け取るまでは乗車変更の回数に制限がありません。

普通乗車券(紙のきっぷ)への乗車変更

普通乗車券同士の乗車変更であるため、手数料が課されません。

「新幹線eチケット」普通車指定席への乗車変更

「新幹線eチケット」は乗車券付きの特急券ですが、1枚の特急券扱いであることを思い出す必要があります。

普通乗車券から特急券への変更となるため、乗車券分が払いもどしの扱いになっています。このケースでは、払戻手数料が150円計上されていることに注目したいです(払戻手数料220円に満たないため、額面金額を徴収)。

「新幹線eチケット」普通車自由席への乗車変更

前者同様、乗車券に関しては払いもどし扱いです。払戻手数料が150円計上されています。

新幹線特急券・普通乗車券(普通車指定席)への乗車変更

乗車券部分を乗車変更の形で活かしつつ、特急券を追加で購入する形です。そのため、「新幹線eチケット」でかかっていた払戻手数料がかかりません。紙のきっぷが有効である典型的な事例です。

新幹線自由席特急券・普通乗車券(普通車自由席)への乗車変更

新幹線の特急券が自由席用であっても、取り扱いは前者と差はありません。

払いもどし

普通乗車券の払いもどしについては、「えきねっと特典」が適用される場合でも一般ルールと同様1枚220円です。この事例の場合、払戻手数料の220円に満たないため、支払い済みの全額が払戻手数料として課されます。

原券3:東海道新幹線の特急券・普通乗車券(紙のきっぷ)

「えきねっと」であってもよく売れると思われる東海道新幹線区間の新幹線特急券と普通乗車券を、典型的な事例として準備しました。

JR東日本エリアから外れるため「えきねっと特典」が適用されず、乗車変更や払いもどしについては一般ルールが厳格に適用されます

「新幹線eチケット」普通車指定席への乗車変更

東海道新幹線の新幹線特急券(指定券)から、東北新幹線の普通車指定席用「新幹線eチケット」への乗車変更事例です。

指定券同士の乗車変更であるため、乗車変更が1回に限り可能です。

「新幹線eチケット」普通車自由席への乗車変更

前者同様の事例ですが、指定券である原券を自由席券に変更しようとしました。

一般ルールでは指定券から自由席券への変更ができませんが、「えきねっと」上でもエラーが表示され、先に進めませんでした。エラーの原因が乗車変更のルールによるため、そのことが明確に表示された方がよいです。

新幹線特急券(普通車指定席)への乗車変更

東海道新幹線の新幹線特急券および乗車券を、乗車券なしの新幹線特急券に乗車変更しようとしました。乗車券が払いもどしとなるため、払戻手数料220円が計上されています。

新幹線特急券・普通乗車券(普通車指定席)への乗車変更

前者と同じ内容の乗車変更ですが、こちらは乗車券を伴っています。乗車変更の条件と合致するため、払戻手数料が計上されていません。

新幹線自由席特急券(普通車自由席)への乗車変更

指定券から自由席券に変更しようとしたところ、エラーが表示されました。一般ルール上、乗車変更できない券種の組み合わせであることが、エラーの理由です。

普通乗車券(紙のきっぷ)への乗車変更

新幹線特急券について払いもどしを行い、乗車券のみを乗車変更する形です。一般ルール上の払戻手数料が、指定券1枚分として340円計上されています(払いもどしを行った日は前々日よりも前)。

払いもどし

新幹線特急券および乗車券ともに払いもどします。一般ルール上の払戻手数料が、特急券分340円と乗車券分220円で、合計560円かかります(払いもどしを行った日は前々日よりも前)。

乗変済の原券3:JR東日本管内の在来線特急券・普通乗車券(紙のきっぷ)

他の在来線特急列車の指定券と普通乗車券への乗車変更を、実際に行いました。手数料なしに乗車変更が完了しましたが、「えきねっと」上ではこれ以降の乗車変更操作ができませんでした(席番変更を除き不可)。

(特急券)

大宮駅から上野駅ゆき特急券

(普通乗車券)

大宮駅から上野駅ゆき普通乗車券

駅できっぷを受け取ったら、券面上に「乗変」の文字が印字されていました。「えきねっと」で購入したきっぷを受け取る時に乗車変更済みのきっぷを受け取るケースは、比較的珍しいと思います。

まとめ

東京駅10番線ホーム

「えきねっと」を利用してオンライン購入した乗車券類については、ユーザー自身の操作で乗車変更や払いもどしを行うことができます

JR東日本・JR北海道エリアおよび北陸新幹線全区間が乗車区間である乗車券類については「えきねっと特典」と呼ばれる緩和ルールが適用されます。その内容は、以下の通りです。

  • 乗車変更が2回以上可能
  • 当初の乗車日から3か月後が最終期限

特典適用の払戻手数料は、以下の通りです。

  • 指定券の払戻手数料:1枚320円
  • それ以外の払戻手数料:1枚220円

金額が320円である理由は明確ではありませんが、一般ルールの340円よりも20円低く設定されており、優遇されていることが分かります。

いったん紙のきっぷを受け取るとオンラインでの変更ができなくなり、その後の手続きは駅窓口で行う必要があります。予定が確定しない間は、紙のきっぷの受け取りを保留するとよいでしょう。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料

● 「えきねっと」JRきっぷご利用ガイド お申込み内容の確認・変更・払戻方法(JR東日本)2024.4閲覧

● JR旅客営業制度のQ&A(自由国民社)2017.5

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第248条(乗車券類変更)

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第271条(旅行開始前の旅客運賃の払いもどし)

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第273条(指定券に対する料金の払いもどし)

当記事の改訂履歴

2025年4月29日:当サイト初稿(リニューアル)

2022年8月19日:前サイト初稿(原文作成)

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