東武線・日比谷線直通「THライナー」は使えるか?座席指定券の料金・購入方法の解説と乗車レビュー【2025-26年版】

THライナー恵比寿駅にて 列車別のきっぷ

東武伊勢崎線・スカイツリーラインと地下鉄日比谷線を結ぶ有料列車「THライナー(てぃーえいちらいなー)」は、東武線沿線に居住するユーザー向けに運行されている列車です。

毎日朝夕時間帯に走っており、北千住駅で乗り換えることなく、座って地下鉄日比谷線の主な駅に向かえるのがウリです。

東武線内で通過する越谷駅および草加駅では、先行している急行・準急列車を追い抜いていく様子が見られます。料金がかかるものの、早く快適に移動したいユーザーにとっては、THライナーが適していると言えるでしょう。

土休日には急行・普通列車でも座れることが多いため、THライナーの強みが十分に発揮されません。北千住駅で乗り換えできないことが、かえって利用が伸びない原因かもしれません。

この記事では、「THライナー」の運行ダイヤや料金、および座席指定券の購入方法を詳しく説明します。その上で、土休日および平日に乗車した際の様子をご紹介します。この列車の利用価値を知る上での参考になれば幸いです。

この記事を読むと分かること
  • 東武線と地下鉄日比谷線が接続する北千住駅では、乗り降りできないこと
  • ネット予約サービス「トブチケ」を利用する場合、会員登録が必須であること
  • 春日部駅以遠は特急列車の方が安く早いため、実質的に越谷市民御用達列車であること

「THライナー」とは~列車名の由来・運用に入る車両について~

東武鉄道2020年6月ダイヤ改正の告知ポスター

「THライナー」は、東武伊勢崎線久喜駅(埼玉県久喜市)から北千住駅(東京都足立区)を経て、地下鉄日比谷線霞ケ関駅(東京都千代田区)を結ぶ有料の相互直通列車です。

東武線の頭文字「T」と日比谷線の頭文字「H」、そして東京の「T」とホームの「H」を組み合わせたものが、列車名の由来です。列車名を見れば、どの路線を走るのかが即座に分かります。

2020年6月から運行が始まり、現在では、平日・土休日ともに運行されています。混雑する朝夕時間帯に運行されることから全車指定席で、座席指定券の購入が必要です。

この列車の運行に入るのは、日比谷線直通用の東武70090型電車です。ライナー列車専用の車両として、クロスシートが配置されています。各駅停車の運用にも入るため、ロングシートとして向きを変えられるように設計されています。

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「THライナー」の運行ダイヤ・座席指定券の値段

東武70090型エンブレム

ここでは、THライナーの停車駅・発着時刻および乗車に必要な座席指定券の値段についてご説明します。

THライナーの停車駅・時刻

東武線と地下鉄日比谷線を直通する「THライナー」は、平日・土休日ともに、1日当たり上り2本と下り5本の、合計7本が運行されています。東京都心に向かう上り列車に限って、恵比寿駅(東京都渋谷区)ゆきとなります。

平日は、東武線沿線の駅から東京都心へ座って通勤するための列車として、土休日は東京都心へのお出かけ列車として利用すると便利です。

画像引用元:東京メトロニュースリリース

北千住駅での乗り換えが不要なことが、この列車のウリです。しかし、北千住駅で乗り換えする人にとっては特急列車を利用すれば事が足り、この列車には縁がありません。北千住駅で乗り換えるユーザーが多い中、北千住駅で乗降できないことがかなり挑戦的であることを押さえておきたいです。

「THライナー」の主な停車駅および運行ダイヤは、下表の通りです。乗降できるのは以下の駅のみで、北千住駅を含む他の途中駅での乗降はできません。

平日ダイヤ

【上り】

停車駅2号4号
久喜駅06:1208:14
東武動物公園駅06:1908:21
春日部駅06:2608:27
せんげん台駅06:3208:33
新越谷駅06:3908:41
上野駅07:0709:08
(中略)
霞ケ関駅07:3109:32
恵比寿駅07:4409:46

【下り】

停車駅1号3号5号7号9号
霞ケ関駅17:0218:0219:0220:0221:02
(中略)
上野駅17:2518:2519:2520:2521:25
新越谷駅17:5318:5319:5320:5321:53
せんげん台駅18:0019:0020:0021:0022:00
春日部駅18:0519:0520:0521:0522:05
東武動物公園駅18:1119:1120:1121:1122:11
久喜駅18:1919:1920:1921:1922:19

土休日ダイヤ

【上り】

停車駅2号4号
久喜駅08:1309:21
東武動物公園駅08:2009:28
春日部駅08:2609:35
せんげん台駅08:3209:41
新越谷駅08:3909:48
上野駅09:0710:17
(中略)
霞ケ関駅09:3010:40
恵比寿駅09:4310:53

【下り】

停車駅1号3号5号7号9号
霞ケ関駅16:0217:0218:0219:0220:02
(中略)
上野駅16:2517:2518:2519:2520:25
新越谷駅16:5217:5318:5319:5320:53
せんげん台駅16:5918:0019:0020:0021:00
春日部駅17:0418:0519:0520:0521:05
東武動物公園駅17:1018:1119:1120:1121:11
久喜駅17:1718:1919:1920:1921:19

朝に運行される上り列車については、東武線内では乗車するのみで、日比谷線内では降車するのみです。夕方に運行される下り列車については、その逆です。

時間帯および進行方向によって、乗れない駅、降りられない駅があることを覚えておくとよいでしょう。

THライナーの座席指定券の料金

座席指定券の値段は均一ではなく、乗車する区間によって変わります。各駅間の金額は、下表の通りです。

乗車区間大人料金内東武分内メトロ分
日比谷線内・久喜駅間680円470円210円
日比谷線内・せんげん台駅間580円370円210円
2025年8月現行の料金
  • 久喜駅に含まれる駅:久喜駅・東武動物公園駅・春日部駅
  • せんげん台駅に含まれる駅:せんげん台駅・新越谷駅
  • 日比谷線内に含まれる駅:上野駅・秋葉原駅・茅場町駅・銀座駅・霞ケ関駅

座席指定券を事前に買わずに乗車してしまうと、車内料金として200円(大人・小児とも)が加算されてしまいます。座席指定券を事前に購入してから、乗車しましょう。

東武線内を走る各特急列車と「THライナー」との違いが気になります。これから詳しく見ていきましょう!

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特急列車との所要時間・料金の比較

東武久喜駅駅名標

春日部駅(埼玉県春日部市)以遠からTHライナーを利用する場合、特急列車との所要時間および料金の違いに興味があるのではないでしょうか。

ここでは、東武線内を走る各特急列車とTHライナーの所要時間・料金を比較して、それぞれの強み・弱みを考えたいと思います。

所要時間の比較

特急列車に乗車する場合、北千住駅で特急列車に乗り換え、日比谷線内は各駅停車を利用します。一方、THライナーは途中駅での乗り換えなしです(北千住駅では乗降不可)。

東武線内は急行運転ですが、日比谷線内では先行列車の追い抜きがありません。そのため、各駅停車と同じだけの時間がかかります。同線内では、停車駅以外ドア扱いしないだけです。

実は、北千住駅で日比谷線に乗り換えると、THライナーに通しで乗車するよりも所要時間が短くなるのです。

乗車区間列車名標準所要時間備考
霞ケ関駅・春日部駅間THライナー63分直通
特急けごん・きぬ53分北千住駅乗換
霞ケ関駅・久喜駅間THライナー77分直通
特急りょうもう65分北千住駅乗換
2025年8月現在

料金の比較

東武線内で特急列車を利用する場合、特急料金は大人550円です。一方で、全区間で着席保証のあるTHライナーの料金は大人680円と、特急料金よりも高額です。

乗車区間列車名大人料金備考
霞ケ関駅・春日部駅間THライナー680円直通
北千住駅・春日部駅間特急けごん・きぬ550円北千住駅乗換
霞ケ関駅・久喜駅間THライナー680円直通
北千住駅・久喜駅間特急りょうもう550円北千住駅乗換
2025年8月現行

したがって、東武線内に関しては、特急列車に分があります。

THライナーの強みは、日比谷線内での着席保証に尽きます。せんげん台駅および新越谷駅から日比谷線内の停車駅に向かう場合にこの列車の利用価値を見出せる、越谷市民御用達の列車と言えるでしょう。

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「THライナー」座席指定券の購入方法

THライナー座席指定券

全車指定席のTHライナーに乗車するには、乗車券もしくは交通系ICカードの他に、座席指定券が必要です。ここでは、座席指定券の購入方法をご説明します。

なお、座席指定券が必要な区間は、久喜駅・霞ケ関駅間です。上り列車の霞ケ関駅・恵比寿駅間では座席指定券は必要なく、乗車券だけで利用できます。

東武鉄道のネット予約サービス「トブチケ!」

THライナーの座席指定券を購入するには、東武鉄道のネット予約サービス「トブチケ!」を利用すると便利です。

THライナーの座席指定券をこのサービスで予約購入するには、先に会員登録を済ませる必要があります。さらに、クレジットカードでのオンライン決済が必須であることに留意しておきたいです。

画像・東武鉄道「トブチケ!」から筆者生成

トップページにはTHライナーのボタンが表示されているので、押すと検索画面が表示されます。THライナーに関しては。会員登録が必須であるため、ログイン画面が表示されます。

検索画面では、乗車日、区間および人数を入力します。

検索結果が表示されたら、予約したい列車を選択します。

席番をどのようにして決めるか、選択肢が表示されます。「座席表から選択」を押すと、シートマップが表示されます。座席を選ぶ上で留意点は、次の通りです。

● 基本は座席表から選択(上り列車は4番・7番・10番を、下り列車では6番・9番・12番を選択すると戸袋に当たらず、窓が広い)

● 優先席としても使われる車端部のロングシートも指定席として発売される。有料座席なので譲る必要はないが、ベビーカーや車いす、大きな荷物を持ち込む場合にはロングシートを選ぶと便利

シートマップが表示されたところで、席番を選択します。

予約内容が確定すると、購入金額が確定します。内容に間違いがなければ、次の画面でクレジットカード情報を入力し、購入を確定します。

決済が終了すると、完了画面が表示されます。乗車する際には、その画面を提示できるようにしましょう。

東武鉄道のネット予約サービス「トブチケ!」に関する詳細については、以下の記事をぜひご一読ください。

東武線内の駅で購入

東武久喜駅ホーム特急券券売機

ネット予約サービスを利用できない場合や現金で決済したい場合、座席指定券を駅で購入します。

東武線内で座席指定券を購入できる場所は、停車駅である久喜駅、東武動物公園駅、春日部駅、せんげん台駅、新越谷駅のホームにある特急券券売機(当日分のみ)と、改札外の券売機および出札窓口です(前売可)。

これらの駅の周辺にある駅の券売機や出札窓口でも購入できます。東武線内では比較的、座席指定券の事前購入がしやすいです。

日比谷線内の停車駅で購入

日比谷線霞ケ関駅ホーム券売機

日比谷線内で座席指定券を購入できるのは、停車駅の霞ケ関、銀座、茅場町、秋葉原、上野駅の改札外にある券売機(前売可)もしくはホームにある券売機(当日発車直前のみ)のいずれかです。

改札外にある券売機では、翌日以降の前売分、そして東武線の駅からの上り列車の分も購入できます。往復で座席指定券を購入したい場合、便利です。

ホームにある券売機では、乗車当日の次の列車の座席指定券のみ、発車60分前から列車の発車時刻までの間、購入可能です。表示に従って、券売機に向かいます。

券売機の詳しい操作方法や画面遷移については、当記事末のAppendixを参照してください。

お待たせしました!それでは、日曜日の朝に上り恵比寿駅ゆき、平日夕方に下り久喜駅ゆきに乗車した際の様子を共有したいと思います!

東武線からの上り「THライナー」2号恵比寿駅ゆき【2025年8月】

日曜日の朝に、久喜駅から恵比寿駅まで全区間を通して乗車しました。日曜日には、土休日ダイヤが適用されます。

久喜駅で発車を待つ~THライナーの車内探訪~

2号:
久喜駅 8時13分発 → 恵比寿駅 9時43分着

久喜駅から霞ケ関駅ゆき座席指定券

筆者が久喜駅に到着したのは7時50分でした。

東武久喜駅改札口

改札外にある券売機で、これから乗車するTHライナー2号の座席指定券を購入。

東武久喜駅出札窓口

窓口にもこの列車と特急列車の空席状況が表示されていますが、この日は余裕でした。

東武久喜駅改札口発車標

朝8時頃に発車する浅草駅ゆきの列車には、THライナーの前に区間急行と特急「リバティりょうもう」号の2本があります。始発の久喜駅から、わざわざTHライナーに乗車する人は少ないと思われます。

東武久喜駅ホーム発車標

列車が発車するのは、3番線ホーム。東武線の久喜駅で「恵比寿」駅ゆきの表示を見るのは、新鮮な体験でした。

THライナー東武久喜駅にて

発車6分前の8時07分、館林駅方の留置線から列車が入線してきました。

THライナーの運行に充当される車両は、東武鉄道が新造した70090系。THライナーのために何編成も投入した東武鉄道の資本力には驚かされます。

THライナー東武久喜駅にて

車両は4ドアながら、THライナーとして走行する時に開くのは、各車両1か所だけです。ホーム上には、乗車位置の表示があります。

THライナー行先標

ほどなくドアが開いて、車内へ。ドアの上にある行先表示は、一般の70000系車両、東京メトロの車両と同じものです。

東武70090型電車車内

車内の様子。進行方向の後ろから前を眺めます。THライナーとして走る場合、6人掛けのシートがクロスシートとして配置されています(各駅停車としての間合い運用の場合、ロングシートの配置になります)。

東武70090型電車車内

こちらは、列車の進行方向の前から後ろを眺めた写真です。

東武70090型電車車内

実際に乗車した座席。リクライニングはできないものの、シートの質感は期待したよりも高く、電源コンセントとドリンクホルダーが付いています。車内では、フリーWIFIも利用できます。

東武70090型電車車内

後ろから前を見ても、そこそこのシートピッチが確保されていて、座り心地は悪くなかったです。

東武70090型電車車内

車端部のロングシートの部分。間合い運用の際には、優先席として使われる部分です。ライナー用車両でも日比谷線と共通の規格の車両のため、トイレが設置されていません。これがTHライナーの最大の弱点で、最長1時間30分間乗車するのに、相当プレッシャーを感じます。

発車後恵比寿駅まで疾走!

定刻の8時13分に、列車が久喜駅を発車。この時点では、7号車は筆者だけで貸し切り状態でした。久喜駅から日比谷線経由で東京都心に出る人は、あまり多いとは思えません。

東武70090型電車車内

春日部駅から新越谷駅にかけて、何人か乗車してきました。それでも、車内は閑散とした状態。車内検札は東武鉄道の車掌が行うのではなく、東武ビルマネジメント委託の警備員が担当していました(日比谷線内まで担当)。

THライナー行先表示

新越谷駅を発車。「次の停車駅は上野、途中で降りることはできません」とアナウンスされていました。

西新井駅を通過

西新井駅(東京都足立区)を通過するまでは急行線を疾走し、梅島駅(東京都足立区)の手前で緩行線へ。

東武北千住駅に進入

ゆっくりと走り、北千住駅に進入して運転停車。ここで、東京メトロの乗務員に交代します。

THライナー行先表示

日比谷線に入ってから、各駅停車と同じ時間をかけて恵比寿駅を目指して進みます。霞ケ関駅以降は座席指定が解かれ、各駅停車に。

日比谷線恵比寿駅ホーム

終点恵比寿駅で下車。中目黒駅まで客扱いをしないのが、この列車の不思議なところです。

日比谷線からの下り「THライナー」1号久喜駅ゆき【2022年7月】

地下鉄日比谷線霞ケ関駅から、平日の下りTHライナー1号に乗車しました。下り列車は夕方から夜にかけて運行され、通勤帰りに便利です。

1号:
霞ケ関駅 17時02分発 → 久喜駅 18時19分着

久喜駅から霞ケ関駅ゆき座席指定券

17時前後から、夕方の通勤ラッシュが始まります。通勤ラッシュのピークから少し早い時間から、1時間ごとにTHライナーが走ります。

平日の17時前の霞ケ関駅ホームには、THライナー待ちの人はあまりいませんでした。この時間帯は2分ごとに列車が発車するため、気ぜわしい雰囲気がありました。

THライナー霞ケ関駅に入線

THライナー1号は、17時00分に入線。すぐに発車しました。

THライナー行先標

THライナー1号の行先表示。新しい車両なので、表示がとてもきれいです。

THライナー行先表示

車内の行先表示。

霞ケ関駅を発車し、途中の停車駅では乗客が少しづつ乗車。最後の乗車駅である上野駅を発車した時の席の埋まり具合は、クロスシート12席につき4名程度でした。筆者が思った通り、とても空いていました。

西新井駅に進入

日比谷線内は前の列車を追い抜くことなく、ゆっくり走り、北千住駅で運転停車。梅島駅まで緩行線を走り、西新井駅の手前で急行線に。

急行線に入ってから速度を増し、先行列車を追い抜いただけではなく、草加駅では急行列車を追い抜きました。新越谷駅とせんげん台駅でほとんどの乗客が列車から降りて、その先はほとんど空気輸送。終点の久喜駅まで乗っていたのは筆者だけだったと思うくらい、少なかったです。

まとめに代えて~THライナーはなぜ伸びないか~

東武久喜駅ホーム

THライナーの利用がいまいち伸びないのは、どうしてでしょうか。ここでは、その要因について考察したいと思います。この列車に関しては、公表された有意なデータが存在しないため、筆者の肌感覚であることをお断りします。

ターゲットの設定や需要の見立てが甘く、コンセプトが中途半端なことが、成功に至らなかった根本的な原因だと考えます。

定期旅客および定期外旅客のいずれにおいても乗降客数の多い駅が、停車駅に選定されています。しかし、列車の行先設定が、いささか不思議です。

都心に向かう上り列車の行先はなぜか、恵比寿駅です。霞ケ関駅でもなければ、日比谷線の終点の中目黒駅でもありません。一方、東武線に向かう下り列車は、すべての列車の始発駅が霞ケ関駅です。

春日部駅以遠の乗客がTHライナーを利用するとすれば、霞ケ関駅方面への通勤や上野や銀座への外出が主流だと考えられます。そのため、終点の恵比寿駅まで乗車するのはまれでしょう。久喜駅から恵比寿駅までの移動であれば、湘南新宿ラインを利用した方が早く、快適です。

一方、新越谷駅やせんげん台駅といった近場のユーザーにとっては運行区間がマッチしており、一定の利用価値が認められます。まさに、越谷市民御用達列車といったところでしょうか。

この列車がデビューしたのは2020年と、時期にも恵まれませんでした。将来的に沿線人口が減ったらユーザーの減少につながり、この列車の将来が懸念されます。

ヒット作が多い東武鉄道の優等列車の中で、THライナーは珍しく失敗だったと言わざるを得ません。この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Appendix:券売機における購入画面の遷移

駅の券売機で座席指定券を購入する際の流れは、以下の通りです。

東武線久喜駅にある改札外券売機

東武線券売機

久喜駅では、改札外にある券売機(前売購入可)および上りホームにある特急券券売機(当日分のみ)でTHライナーの座席指定券を購入できます。ここでは、駅の改札口にある券売機で座席指定券を購入する時の流れをご説明します。

東武線券売機操作画面

最初の画面で「THライナー」を選択します(タッチパネルの左下部分)。

東武線券売機操作画面

乗車駅を選択します。発駅には、久喜駅以外の停車駅も選択可能です。この画面では、日比谷線からの下り列車や翌日以降分の前売りも選択できます。

東武線券売機操作画面

着駅を選択します。霞ケ関駅以遠まで乗車する場合は「霞ケ関」を選択しましょう。

東武線券売機操作画面

当日(前売の場合、選択した日)空いている列車が表示されるので、乗車する列車を選択します。

東武線券売機操作画面

人数を選択します。

東武線券売機操作画面

座席位置を指定します。発車間際でなければ、シートマップを表示して席番を選択できます。

東武線券売機操作画面

まず、号車を選択します。

東武線券売機操作画面

シートマップが表示されたら座りたい席を選択し[OK]を押します。

東武線券売機操作画面

購入内容に間違いがなければ、現金または交通系ICカードで決済します(領収書発行可)。

久喜駅から霞ケ関駅ゆき座席指定券

これが、この手順で発券された座席指定券です。

日比谷線霞ケ関駅にある改札外券売機

霞ケ関駅券売機

日比谷線内の停車駅でも、東武線内の駅に準じてTHライナーの座席指定券(当日分・前売分)を購入できます。

霞ケ関駅券売機操作画面

最初の画面で[THライナー]を押します。

霞ケ関駅券売機操作画面

これ以降の画面遷移は、東武線内の券売機と全く同じです。日比谷線内の駅では、上り列車の座席指定券を購入するためのボタンが[東武からメトロへのTHライナー]となっています。

霞ケ関駅券売機操作画面

前画面で[翌日以降のTHライナー]を押すと、前売りモードに入ります。乗車1か月前からの座席指定券を購入可能です。

発駅を選択します。これ以降の画面遷移は久喜駅の券売機と同一のため、割愛します。

霞ケ関駅券売機操作画面

購入内容が確定し、代金を投入すると、この画面が表示されます。

霞ケ関駅券売機操作画面

続いて、購入内容が画面に表示されます。

久喜駅から霞ケ関駅ゆき座席指定券

この手順を踏んで購入した座席指定券です。東京メトロの駅で購入しても、券面のレイアウトや書体が東武と同一であることが分かります。

日比谷線霞ケ関駅ホームにある専用券売機

日比谷線霞ケ関駅ホーム

久喜駅ゆきTHライナーが発車する日比谷線ホームの5号車付近に、座席指定券を発売する券売機があります。

日比谷線霞ケ関ホームにある券売機

発車60分前になると、ホームにある券売機が稼働を始めます。

日比谷線霞ケ関ホーム券売機操作画面

券売機のタッチパネルには、次に発車する列車のみ表示されます。乗車する列車名を押します。

日比谷線霞ケ関ホーム券売機操作画面

降車駅を選択し、次の画面で人数を選択します。

日比谷線霞ケ関ホーム券売機操作画面

発車時刻の15分前までは、座席表が表示されて、自分で席番を選択できます。発車15分前を割り込むとこの画面のように自分で選択できなくなり、席番は一方的に割り当てられる形です。

参考資料

● 東武鉄道ウェブサイト THライナー 2025.8閲覧

● 東京地下鉄ニュースリリース「東武線・日比谷線相互直通列車に初の座席指定制列車「THライナー」が誕生!」2019.12.19付

当記事の改訂履歴

2025年8月20日:当サイト初稿(リニューアル)

2022年7月28日:前サイト第2稿

2020年6月07日:前サイト初稿(原文作成)

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