サイト運営を始めてからちょうど10年!投稿開始当時の鉄道やウェブをめぐる情勢を振り返る

キービジュアル サイト運営

2015年5月26日に前身のサイト上で最初の投稿をしてから、ちょうど10年が過ぎました。Wordpressでサイトを構築し、鉄道(特に乗り鉄)に関する記事を中心に、精力的に投稿を続けました。

この記事では、サイト運営を始めた2015年当時の鉄道やウェブサイトをめぐる情勢を振り返りたいと思います。

2015年当時の鉄道シーン

2015年は、鉄道をめぐる状況が大きく変化した年です。詳しく振り返ります。

北陸・北海道新幹線の開業時期と重なった時期

2015年といえば、北陸新幹線長野駅・金沢駅間が延伸開業したことにより、JR北陸本線を走っていた寝台列車や在来線特急列車が一気に廃止されました。同時に、並行在来線の運営が、JRから第三セクターに移管されたタイミングでした。

筆者は学生時代から鉄オタでしたが、社会人になってから長い間鉄道趣味から距離を置いていました。2015年になって、鉄オタとして乗り鉄を中心に鉄道趣味を再開しましたが、実は新幹線の開業によって鉄道シーンが大きく変化する時でした。

鉄道趣味を本格的に再開したのが、北陸新幹線延伸開業の直後でした。そのため、今思えば多くの列車を乗り逃し、駅での常備券購入のチャンスを逃してしまったものです。

2016年には引き続き北海道新幹線新青森駅・新函館北斗駅間が開業し、青函トンネルを走る列車が在来線から新幹線に変わりました。筆者が本格的にサイト運営を開始したのが、鉄道をめぐる環境が激変した時期に重なったわけです。

観光列車が激増した時期

2015年は、北陸新幹線金沢延伸を契機に、利用促進を目的とした観光列車が激増した時期でした。長野県を走る「リゾートビューふるさと」号や「おいこっと」号、新潟県を走る「越乃Shu*Kura」号は、いずれもこのタイミングで運行が始まりました。

JR西日本エリアにおいても、富山県では「べるもんた」号、石川県では「花嫁のれん」号がデビューし、豪華な車両が話題を集めたものです。

そのような状況であったため、観光列車の乗り鉄が盛り上がりました。筆者もその流れに乗る形で、観光列車に関する記事を鋭意執筆しました。

2015年当時の個人ブログ運営をめぐる環境

また、2015年当時はSNSが普及する前で、雑記ブログが全盛でした。ウェブ上に膨大な記事があふれ、殺伐とした現在の状況とは異なり、まだまだ牧歌的な状況だったことを記憶しています。

当サイトの運営を経済的に支えるGoogleのAdSenseプログラムに関しても、現在とは比べものにならないくらい利用しやすかったです。審査も現在に比べてはるかに簡易なもので、2015年8月から現在まで利用を継続しています。(もっとも、審査にはすんなり通るものではなく、一定の対策は必要でした)。

当時は、ウェブが社会のインフラになる前でした。Google検索のアルゴリズムがまだまだゆるく、個人のサイトであっても容易に検索上位に表示されていました。また、いわゆる「YMYL」と呼ばれるジャンルの記事の質が高くなく、社会問題になったものです。

そうした環境もあり、当時は記事の質があまり高くありませんでした。筆者が投稿した記事も、現在と比べればまだまだ改善の余地があるものばかりでした。

デジタル化が進んだ現在を乗り切る

当記事を執筆した2025年5月現在の状況から、このサイトをいかに成長させるかを、ここで考えます。

個人ブロガーにとって厳しい環境

サイト運営を始めてからちょうど10年経った2025年、ウェブがすっかりと社会のインフラとなりました。多くのサービスがウェブで完結する状況で、ウェブを利用する人が国民の大半となりました(総務省の令和5年版情報通信白書によれば、個人の84.9%が利用)。

ウェブサービスの品質が上がり、記事の質も高くなった現在では、個人がサイト運営する上で状況がすっかり厳しくなりました。個人サイトについてはGoogle検索の上位表示が難しくなり、生き残るには厳しい状況です。新たなキーワードの開拓も、ままなりません。

その影響があり、多くの個人ブロガーがウェブライターとしてクライアントワークに参入し、今ではもはや飽和状態になっています。このような環境の変化があっても、このサイトの運営を続けていかなければなりません。

デジタルきっぷやネット予約に特化する

ウェブライターとしてクライアントワークをするにせよ、個人がサイト運営を続けるにせよ、これからは専門性が重視されるでしょう。

このサイトも、専門性をより追求していきます。鉄道きっぷの世界においてもデジタル化がすっかり進み、ネット予約を利用せざるを得ない状況になっています。また、今後デジタルきっぷが普及するに違いありません。

そのような状況を見据え、前身のサイトをいったん閉鎖し、2023年11月にデジタルきっぷに特化したサイトとして「デジきっぷナビ」をリリースしました。

デジタルきっぷに関しては、現在はまだまだ過渡期です。デジタル化が進むとは言っても、紙のきっぷのルールを押さえないわけにはいきません。そこで、当サイトでは鉄道きっぷのルールや活用法をしっかりと押さえた上で、デジタル化に関する記事を一層増やしていく所存です。

おわりに

2025年5月は筆者にとって大きな区切りであり、思い入れが強いタイミングです。

今後はウェブ上のコンテンツがより成熟化し、記事に求められる品質はますます高くなるでしょう。鉄道きっぷに関する環境の激しい変化に負けず、キャッチアップしていければと思います。読者の皆様には、ご指導ご鞭撻をいただけますと幸いです。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

2025年5月27日
日暮 里至

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