神奈川県有数の観光地、箱根・江ノ島と東京を結ぶ小田急線には、特急列車「ロマンスカー」が走っています。歴史があり、快適に移動できることから、箱根や江ノ島を訪れるユーザーにはお馴染みです。
ロマンスカーが発着するのはJR山手線と連絡する小田急新宿駅ですが、乗車できるのは新宿駅だけだと思い込んでいませんか。
実は、新宿駅まで出なくても、地下鉄千代田線内の主要駅からでも箱根や江ノ島へ向かえるのです。
「メトロはこね」号が地下鉄千代田線北千住駅と箱根登山線箱根湯本駅間を、「メトロえのしま」号が同駅と江ノ島線片瀬江ノ島駅間を結んでいます。筆者が東京都足立区に在住していた頃は、これらの列車を利用して、箱根や江ノ島によく出かけました。

乗車券として交通系ICカードを利用し、特急券を小田急電鉄のネット予約サービスで購入すれば、券売機や駅事務室に立ち寄ることなくサクッと乗車できます!
この記事では、地下鉄千代田線の主要駅と箱根湯本駅・片瀬江ノ島駅を直接結ぶ小田急ロマンスカー「メトロはこね」号および「メトロえのしま」号を深掘りします。
列車の運行区間やダイヤ、運賃・料金やきっぷ(特急券・乗車券)の買い方といった詳しい情報を説明した上で、「メトロはこね」号に乗車した際の様子を共有します。
- 平日と土休日では運行本数や発車時刻といった運行ダイヤが全く異なること
- ネット予約サービスと交通系ICカードを利用すればチケットレス乗車が可能なこと
- フリーパスの設定がなく、着駅までの所定運賃・料金を支払うことになること
千代田線直通特急「メトロはこね・メトロえのしま」号とは

小田急電鉄が運行する特急「ロマンスカー」は、言うまでもなく同社の看板列車です。神奈川県有数の観光地である箱根や江ノ島を訪れる多くのユーザーの足となっており、リーズナブルな運賃・料金で快適に移動できることに定評があります。
箱根や江ノ島に向かうロマンスカーが発着するのは、小田急新宿駅(東京都新宿区)です。東京都庁の最寄駅であり、東京23区西部の中心に位置するため、多くのユーザーにとって利便性が高いと言えるでしょう。
しかし、新宿駅へのアクセスがあまり良くない地域が東京23区内やその周辺部にあるのも、また事実です。東京23区北東部・埼玉県東部・千葉県東葛地区が該当し、小田急線方面に向かいにくいのが、従来からの課題でした。
そこで注目したいのが、東京23区北東部と西南部を直接結ぶ、地下鉄千代田線です。同線を運行する東京メトロと小田急電鉄が連携し、千代田線内にロマンスカーを走らせることになりました。
2008年に「メトロはこね」号が地下鉄千代田線内を初めて走り、2018年には「メトロえのしま」号が千代田線特急のラインアップに加わりました。
これらの列車のおかげで、これまで新宿駅への交通アクセスが良くなかったユーザーが気軽に箱根や江ノ島に向かえるようになったのです。
「メトロはこね・メトロえのしま」号の運行区間・設備・ダイヤ

ここでは、小田急ロマンスカー「メトロはこね・メトロえのしま」号が、どの区間をどの車両で運行されているのかを具体的にご説明します。そして、運行ダイヤの特徴についても触れたいと思います。
運行区間・接続路線
ロマンスカー「メトロはこね」号および「メトロえのしま」号の運行区間と所要時間は、以下の通りです。
- 「メトロはこね」号:
地下鉄千代田線北千住駅・箱根登山線箱根湯本駅間104.4km 2時間05分 - 「メトロえのしま」号:
地下鉄千代田線北千住駅・小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅間75.7km 1時間40分

いずれの列車も、千代田線内のみを乗車することはできません。また、千代田線と小田急線が接続する代々木上原駅(東京都渋谷区)には乗務員交代で運転停車しますが、乗客の乗降はできません。
これらの列車の始発駅である北千住駅(東京都足立区)には、JR常磐線の他、東武スカイツリーラインやつくばエクスプレスが乗り入れています。埼玉県東部・千葉県東葛地区・茨城県南部に在住するユーザーにとっては、北千住駅が頼みの綱です。
これらの路線から新宿駅に向かうには、秋葉原駅(東京都千代田区)・日暮里駅(東京都荒川区)・西日暮里駅(東京都荒川区)のいずれかの駅でJR山手線または中央・総武線に乗り継がなければなりません。余計な乗り換えをスキップできる点で、「メトロはこね・メトロえのしま」号は大きな役割を果たしています。
また、千代田線内を走る「メトロはこね・メトロえのしま」号は、成城学園前駅(東京都世田谷区)に停車するのが特徴です。実は、東京23区北東部方面のユーザーだけではなく、小田急沿線の世田谷区民が箱根・江ノ島に向かう際の足にもなります。
運行車両・設備
「メトロはこね・メトロえのしま」号は、全車普通車指定席です。小田急60000形(MSE)という車両が、これらの列車の運行に充当されています。
画像引用元:東京メトロ乗車券袋
「メトロはこね」号が6両編成で、「メトロえのしま」号が4両編成です。土休日は両列車が併結され、北千住駅・相模大野駅(相模原市南区)間を10両編成で運行されます。

座席はリクライニングシートです。座り心地は硬めで、長時間座っていても疲れません。

背もたれは木製で、重厚感があります。背もたれにテーブルは付いておらず、肘掛けから取り出すテーブルは小さめです。
窓側の席では電源コンセントを利用できます(一部の編成のみ)。ロマンスカーの無料WIFIサービスは、2024年3月を以って終了しました。
新宿駅を発着するロマンスカーに設定されている3号車「子育て応援車」は、「メトロはこね・メトロえのしま」号には設定されていません。
運行ダイヤ
「メトロはこね・メトロえのしま」号は、平日と土休日では運行本数や運行時間帯といった運行ダイヤが全く異なります。旅行の計画を立てる際には、十分注意しましょう。
- メトロはこね号:
平日下り1本・上り1本/土休日下り3本・上り3本 - メトロえのしま号:
土休日下り2本・上り1本
主要な停車駅の発着時間は、下表の通りです【2025年度】。
平日下り
駅名 | 21号 | |
北千住駅 | 発 | 09:47 |
大手町駅 | 発 | 10:04 |
成城学園前駅 | 発 | 10:32 |
相模大野駅 | 着 | ↓ |
小田原駅 | 着 | 11:33 |
箱根湯本駅 | 着 | 11:48 |
片瀬江ノ島駅 | 着 | — |
平日上り
駅名 | 20号 | |
片瀬江ノ島駅 | 発 | — |
箱根湯本駅 | 発 | 14:18 |
小田原駅 | 発 | 14:35 |
相模大野駅 | 発 | ↓ |
成城学園前駅 | 着 | 15:38 |
大手町駅 | 着 | 16:06 |
北千住駅 | 着 | 16:22 |
土休日下り
駅名 | 91号 | 93号 | 21号 | |
北千住駅 | 発 | 08:33 | 10:33 | 15:22 |
大手町駅 | 発 | 08:49 | 10:49 | 15:39 |
成城学園前駅 | 発 | 09:20 | 11:21 | 16:06 |
相模大野駅 | 着 | 09:42 | 11:41 | ↓ |
小田原駅 | 着 | 10:23 | 12:26 | 17:11 |
箱根湯本駅 | 着 | 10:37 | 12:45 | 17:29 |
片瀬江ノ島駅 | 着 | 10:13 | 12:14 | — |
土休日上り
駅名 | 20号 | 22号 | 90号 | |
片瀬江ノ島駅 | 発 | — | — | 18:16 |
箱根湯本駅 | 発 | 10:45 | 16:16 | 17:54 |
小田原駅 | 発 | 10:59 | 16:30 | 18:08 |
相模大野駅 | 発 | ↓ | ↓ | 18:51 |
成城学園前駅 | 着 | 12:04 | 17:34 | 19:09 |
大手町駅 | 着 | 12:30 | 18:05 | 19:37 |
北千住駅 | 着 | 12:47 | 18:21 | 19:53 |

列車の概要を理解できたところで、主要区間の特急料金・運賃やきっぷの買い方を見ていきましょう!
「メトロはこね・メトロえのしま」号の運賃・料金

ロマンスカー「メトロはこね・メトロえのしま」号は、いずれも特急列車です。これらの列車に乗車するのに、運賃や特急料金はいくら程度かかるのでしょうか。
特急料金(特急券)
「メトロはこね」号と「メトロえのしま」号の運行区間は、いずれも東京メトロと小田急電鉄の2社にまたがっています。「メトロはこね」号に関しては、箱根登山線にも乗り入れています。このように、2社もしくは3社分の運賃・料金がかかるのが、両列車の特徴です。
連絡特急の料金はどうしても高額になる傾向があるものの、これらの列車に関してはそれほどでもありません。東京メトロと箱根登山電車の特急料金が低額に抑えられているためです。
小田急ロマンスカーの特急料金は通年同額で、シーズンによる料金の加算や減算(シーズナリティ)は導入されていません。特急券をネット予約サービスで購入し、オンライン決済すれば、チケットレス料金として大人で50円割引になります。
発駅 | 着駅 | 合計 | メトロ | 小田急 | 箱根登山 |
北千住駅 | 片瀬江ノ島駅 | 960 | 210 | 750 | 0 |
小田原駅 | 1,210 | 210 | 1,000 | 0 | |
箱根湯本駅 | 1,410 | 210 | 1,000 | 200 | |
大手町駅 | 片瀬江ノ島駅 | 960 | 210 | 750 | 0 |
小田原駅 | 1,210 | 210 | 1,000 | 0 | |
箱根湯本駅 | 1,410 | 210 | 1,000 | 200 | |
成城学園前駅 | 片瀬江ノ島駅 | 650 | 0 | 650 | 0 |
小田原駅 | 750 | 0 | 750 | 0 | |
箱根湯本駅 | 950 | 0 | 750 | 200 |
千代田線内の特急料金は乗車区間にかかわらず大人210円で、箱根登山線内は大人200円です。
なお、特急券を買わずに乗車してしまった場合、車内料金として450円(小田急350円+メトロ100円)がさらに加算されます。座席指定もしてもらえないので、禁じ手と考えるべきでしょう。
運賃(乗車券・交通系ICカード)
特急料金と同じく、運賃に関しても東京メトロ、小田急電鉄および箱根登山電車3社分の運賃がかかります。
普通乗車券(紙のきっぷ)を購入した場合の主要停車駅間の運賃は、下表の通りです。
発駅 | 着駅 | 合計 | メトロ | 小田急 | 箱根登山 |
北千住駅 | 片瀬江ノ島駅 | 910 | 260 | 650 | 0 |
小田原駅 | 1,110 | 260 | 850 | 0 | |
箱根湯本駅 | 1,470 | 260 | 850 | 360 | |
大手町駅 | 片瀬江ノ島駅 | 860 | 210 | 650 | 0 |
小田原駅 | 1,060 | 210 | 850 | 0 | |
箱根湯本駅 | 1,420 | 210 | 850 | 360 | |
成城学園前駅 | 片瀬江ノ島駅 | 560 | 0 | 560 | 0 |
小田原駅 | 750 | 0 | 750 | 0 | |
箱根湯本駅 | 1,110 | 0 | 750 | 360 |
小田急線内各駅発で発売されている「箱根フリーパス」や「江ノ島・鎌倉フリーパス」は、残念ながら千代田線発の設定がありません。「メトロはこね・メトロえのしま」号を利用する場合、現地までは所定運賃を支払い、現地着後にフリーパスを購入する形になります。
特急料金と運賃の合計
下表の通り、「メトロはこね」号の全区間を通して乗車した場合の運賃・料金の合計は、大人2,880円です。
発駅 | 着駅 | 合計 | 特急料金 | 運賃 |
北千住駅 | 片瀬江ノ島駅 | 1,870 | 960 | 910 |
小田原駅 | 2,320 | 1,210 | 1,110 | |
箱根湯本駅 | 2,880 | 1,410 | 1,470 | |
大手町駅 | 片瀬江ノ島駅 | 1,820 | 960 | 860 |
小田原駅 | 2,270 | 1,210 | 1,060 | |
箱根湯本駅 | 2,830 | 1,410 | 1,420 | |
成城学園前駅 | 片瀬江ノ島駅 | 1,210 | 650 | 560 |
小田原駅 | 1,500 | 750 | 750 | |
箱根湯本駅 | 2,060 | 950 | 1,110 |
「メトロはこね・メトロえのしま」号のきっぷの買い方

「メトロはこね・メトロえのしま」号はいずれも全車指定席であり、発車前に特急券を購入しなければなりません。特急券は駅に限らず、小田急電鉄のネット予約サービスでも購入できます。
特急券をオンライン購入し、交通系ICカードに乗車区間に応じた運賃をチャージしておけば、紙のきっぷを買うことなくチケットレス乗車が可能です。
特急券の発売時期
JR各社と同じく、乗車1か月前の午前10時00分から特急券の発売が開始されます(前月の応当日がない場合当月1日)。これは、ネット予約サービス、駅とも同じです。
小田急電鉄には事前受付サービスはなく、上記の時刻に一斉に発売開始になります。
閑散期は空いている一方、春休みや夏休みといった繁忙期は、しばしば満席となるほど混雑します。混雑が予想される時は、特急券を早めに購入しましょう。
ネット予約サービスでの購入方法
列車の座席予約を管理するのは、小田急電鉄の予約システムです。小田急電鉄が運営するネット予約サービスには、以下のものがあります。
- e-Romancecar:会員登録不要
- EMotオンラインチケット:会員登録要
これらのサービスで購入できるのは特急券のみで、普通乗車券は購入できません(「EMotオンラインチケット」では各種フリーパスの購入可)。
前述したように、これらのサービスを利用して代金をオンライン決済すれば、特急料金が大人50円引きになります。便利で安くなるため、クレジットカード決済が可能であればおススメです。
決済にクレジットカードを利用できない場合、「e-Romancecar」で座席の予約だけ行い、駅で決済して特急券を受け取ることが可能です(50円の割引は適用されません)。乗車7日前に予約を行い、当日駅に早めに行って(発車15分前までに)駅で受け取ると便利でしょう。
筆者は「e-Romancecar」を利用して特急券を予約し、東京メトロの駅事務室で決済を行い、きっぷを受け取りました。操作手順や画面遷移については、当記事末の[Appendix-1]を参照してください。
小田急電鉄のネット予約サービス「e-Romancecar」の特長や操作方法といった詳細については、以下の記事をぜひご一読ください。
駅事務室・券売機での購入方法
地下鉄千代田線内の各停車駅では、駅事務室およびロマンスカー用券売機で特急券を購入できます。普通乗車券を同時に買うことも可能です。
小田急線内の駅ではクレジットカードで決済できますが、千代田線内の駅では現金決済のみであることに留意してください。
駅事務室

千代田線の駅事務室は、駅によって改札外・改札内にあるか分かれます。いずれにせよ、分かりにくい場所にあることが多いです。
前売分の特急券が必要な場合や特定の席番を指定したい場合、駅事務室で購入します。
ホーム上の券売機

列車の発車60分前になると、ホームにある特急券券売機が使用可能になります。場所が分かりやすいので、おススメです。
改札外の専用券売機

千代田線改札口の外側にあるきっぷうりばにもロマンスカー専用の券売機があり、当日分の特急券および普通乗車券を購入できます。ネット予約サービスで予約したきっぷの受け取りが、券売機でも可能です。
券売機の画面遷移については、当記事末の[Appendix-2]を参照してください。
紙のきっぷの様式
千代田線内の各停車駅の駅事務室には、小田急電鉄の予約システムに接続された処理機が設置されています。紙のきっぷの購入やネット予約サービスで予約した特急券の受け取りが可能です。
小田急電鉄の場合は特急券と普通乗車券が一葉化されておらず、必ず別々の券片になります。
特急券

JRマルス券と同じ8.5cm券です。
普通乗車券

特急券と同じ8.5cm券なので紛失しにくく、安心です。

お待たせしました。これから、日曜日朝に北千住駅から箱根湯本駅まで全区間にわたって「メトロはこね」号に乗車した時の様子を共有します!
下り「メトロはこね」号乗車体験~駅事務室でのきっぷ購入体験も~
これまで数回にわたって乗車した「メトロはこね」号に、2025年9月上旬の日曜日に再度乗車しました。朝イチに北千住駅を出発する「メトロはこね」91号に乗車し、箱根湯本駅に向かった際の様子を共有します。
千代田線北千住駅事務室できっぷを購入
朝7時20分頃に北千住駅に到着し、その足で千代田線の駅事務室に向かいました。

千代田線の駅事務室は改札内(ラッチ内)にあるため、他線からそのまま向かうか、改札口から入場する必要があります。地下1階にありますが、場所が分かりにくいです。

駅事務室の入口には、特急ロマンスカーの特急券・乗車券を発売している旨掲げられていて、入りやすいです。
あらかじめ「e-Romancecar」で予約のみしていたため、特急券代金を現金決済して特急券を受け取りました。電話番号を伝えただけで、予約情報の確認が取れました。

これが、代金決済後に受け取った特急券です。小田急線内の駅で購入する特急券と全く同じ様式です。同時に、普通乗車券も購入しました。
「メトロはこね」91号に乗車!
メトロはこね91号(491レ)
北千住駅 8時33分発 → 箱根湯本駅 10時37分着
千代田線ホームには、発車15分前の8時20分頃に入りました。

日曜日の朝であっても北千住駅は人が多く、手狭なホームは混雑していました。特急列車が発車する際の華やぎは全く感じられません。

8時30分に先行する普通列車が発車し、発車標には「メトロはこね・えのしま」91号が表示されました。

定刻2分前の8時31分に列車が入線。「メトロはこね」号と「メトロえのしま」号が併結されており、10両編成で入ってきました。

ホームの代々木上原駅方には「メトロはこね」号、綾瀬駅方には「メトロえのしま」号が停車します。

「メトロはこね」号6両に対してドアが3か所しか開かないため、乗車に時間がかかります。この日は空いていたためほどなく乗車が完了し、定刻に発車。

これは、2号車の車内です。北千住駅を発車した時点では数人しか乗っておらず、小田急線内に入ってからも空いた状態が続きました。

3号車の入口には「子育て応援車」の表示が掲げられています。ただし「メトロはこね」号においては運用の対象外です(一般車両として誰でも乗車可能)。

ヘッドカバーに施されたキャラクターの刺繍で、子育て応援車であることが明確に分かります。

3号車には売店と飲料販売機がありますが、売店は営業しておらず、飲料のみ購入できます。
千代田線内では北千住駅から乗車する人が多く、大手町駅・霞ケ関駅・表参道駅から乗車した人は少なかったです。東京23区北東部から箱根へ直通する列車という特徴が、ユーザーの流動にそのまま表れている形です。
代々木上原駅で運転停車し、乗務員が交代。成城学園前駅で何人かが乗車してきてからは、ロマンスカーらしい雰囲気に変わりました。

定刻の10時37分に、箱根湯本駅に到着。駅構内は観光客で賑わっていました。
まとめ

東京23区北東部・埼玉県東部・千葉県東葛地区のユーザーにとって小田急線は遠く離れており、箱根や江ノ島へ向かうにはどうしても距離感があります。
それを解消するのが、地下鉄千代田線に乗り入れる小田急ロマンスカー「メトロはこね・メトロえのしま」号です。これらの列車を利用すれば乗り換えなしで行けるようになったことで、箱根や江ノ島が身近になりました。
千代田線直通であることに焦点が当たりますが、成城学園前駅が最寄りの世田谷区民にとっても有用な列車です。
箱根湯本駅ゆきの「メトロはこね」号は平日・土休日ともに運行されており、片瀬江ノ島駅ゆきの「メトロえのしま」号は土休日のみ運行されています。平日と土休日では、たとえ列車名が同じでも運行時刻が全く異なるので、要注意です。
運賃・料金が高くなりがちな連絡特急列車であるにもかかわらず、これらの列車の運賃・料金は比較的リーズナブルです。
特急券をネット予約サービスで購入し、交通系ICカードに乗車区間の運賃をチャージしておけば、駅できっぷを受け取らずにサクッとチケットレスで乗車できます。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Appendix-1:ネット予約サービス「e-Romancecar」購入手順・画面遷移
会員登録が不要の小田急電鉄ネット予約サービス「e-Romancecar」の購入手順を、ステップごとに説明します。
1.サイトにアクセスし、トップページが表示されたら[空席照会/予約/購入]を押します。

2.乗車日・時間帯、乗車区間および人数を入力し[空席照会]を押します。

3.乗車したい列車名を押します。

4.オンライン決済を行い購入を済ませるか、予約のみを行うかを選択します。号車を指定して「指定号車の座席をシートマップで選択」のチェックを入れると、席番を自分で決められます。

5.シートマップ上で指定したい席番を押します。

6.予約内容に誤りがないか確認してから、電話番号とメールアドレスを入力します。決済を行う場合、クレジットカード情報も入力します。

7.予約が完了しました。予約番号が表示されたことを確認しましょう。購入を済ませた場合、決済情報も表示されます。

Appendix-2:千代田線内停車駅にある改札外券売機の購入手順・画面遷移

券売機では、千代田線内発着の当日分特急券・普通乗車券の購入が可能です。ここでは、当日発のきっぷを購入する流れをご説明します。
1.初期画面で[特急券を買う]を押します。

2.表示される列車の一覧から、購入したい列車名を選択します。

3.降車駅を選択します。

4.人数を選択します。1回の操作で4枚まで購入可能です。

5.特急券のみを購入するか、乗車券も付けるかを選択します。

6.購入内容が表示されます。問題なければ[確認]を押して、代金を現金で決済します。

参考資料
● ロマンスカー(小田急電鉄)2025.9閲覧
当記事の改訂履歴
2025年9月12日:当サイト初稿(リニューアル)
2022年3月25日:前サイト第2稿
2016年7月17日:前サイト初稿(原文作成)
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