博多・小倉間を安く早く移動できる公共交通機関はどれか?新幹線・在来線特急列車・普通列車・高速バスの特長・メリデメを深掘り

新幹線N700系小倉駅にて 列車別のきっぷ

福岡県には、県庁所在地の福岡市と北九州市の二大政令指定都市が存在し、これらの都市間を結ぶ公共交通機関が整備されています。

両市を結ぶ公共交通機関の中で最も信頼できるのは、鉄道です。

福岡市の中心駅である博多駅と、北九州市の中心駅である小倉駅の区間では、山陽新幹線および在来線の鹿児島本線が競合しています。所要時間が圧倒的に短いのは新幹線で、コスパに優れるのは在来線特急列車です。

また、両市は高速道路(九州自動車道)でも結ばれており、福岡天神に直行する九州自動車道経由の高速バスも便利です。

山陽新幹線と在来線、高速バスにはそれぞれ強みと弱みがあり、ユーザーによって向き不向きがあります。それらの交通機関には一体どのような違いがあり、どれが適しているのでしょうか。

各交通機関とも、運賃・料金額には決定的な差があるわけではありません。ただし、在来線特急列車の「九州ネットきっぷ」は割引きっぷの決定打で、コスパの面で突出しています。シーンに応じて使い分けましょう。

この記事では、福岡市と北九州市を結ぶ公共交通機関4選をご紹介し、それぞれの所要時間や運賃・料金を詳しく解説します。福岡県を訪問する人や買い物・用務で移動する地元の人にとって、当記事が参考になれば幸いです。

この記事を読むと分かること
  • 山陽新幹線博多駅・小倉駅間には、運賃・料金の割引が一切ないこと
  • 在来線特急列車については、割引きっぷが2種類設定されていること
  • 普通・快速列車の運賃と特急列車の割引きっぷの金額にはあまり差がないこと

博多・小倉間における公共交通機関4選 ~火花を散らして競合~

小倉駅駅舎

九州一の大都会である福岡県福岡市と、産業都市の福岡県北九州市はともに九州地方の主要都市であり、いくつかの公共交通機関によって結ばれています。

鉄道と高速バスが福岡市と北九州市を結ぶ

福岡市における鉄道の中心駅は博多駅(福岡市博多区)、北九州市については小倉駅(北九州市小倉北区)です。また、福岡市には西鉄福岡駅(福岡市中央区)の中に福岡天神バスターミナルがあり、各地に向けて高速バスが発着しています。

鉄道と高速バスが両市間を結んでいるわけですが、各交通機関には強みと弱みがあり、移動シーンによって向き不向きがあります。特長を押さえておくことによって、各交通機関を効果的に使い分けることが可能です。

福岡市と北九州市を結ぶ公共交通機関は、以下の4つです。

交通手段最短所要時間所定運賃・料金最安運賃・料金設備
山陽新幹線15分2,160円2,160円自由席
特急「ソニック・きらめき」号45分2,110円1,550円指定席・自由席
鹿児島本線普通・快速列車1時間05分1,510円1,510円自由席
西鉄高速バス1時間35分1,350円1,350円座席定員制

いずれも、所要時間と運賃・料金には一長一短あることが分かります。

新幹線と在来線特急列車の比較

これらの中でも、圧倒的に優位に立つのは、JR西日本が運営する山陽新幹線です。運賃・料金には割引がない一方、所要時間が15分程度と、タイパは他の追随を許しません。とにかく早く移動したいのであれば、間違いなく山陽新幹線一択です。

山陽新幹線の値段が高いと思うのであれば、他の交通機関を検討する余地があります。

JR九州が運営する在来線の鹿児島本線には特急列車と普通・快速列車が運行されており、運賃・料金に差があります。

在来線特急列車については、無割引の所定運賃・料金ベースでは山陽新幹線と金額はほぼ変わりありません。競争条件が間違いなく不利であるため、強力な割引きっぷが発売されています。ネット限定発売の「九州ネットきっぷ」が格安で、所要時間に見合った値段です。

普通・快速列車と高速バスの比較

所要時間が比較的長い普通・快速列車については、比較対象を高速バスにして検討するのが適しています。

鹿児島本線には快速列車が運行されていますが停車駅が多く、博多駅・小倉駅を結ぶ決定打とは言えません。車両も経年劣化が進み、座席もロングシートで居住性に劣ります。その上、混雑時には必ずしも座れるとは限りません。

一方、福岡天神バスターミナルを発着する西鉄高速バスは座席定員制で、必ず座れます

どちらを利用するかを決めるには、目的地が福岡市のどの辺かを考慮するとよいでしょう。

鉄道は博多駅(福岡市博多区)を拠点としますが、高速バスは福岡市の商業中心地である天神(福岡市中央区)が発着拠点となります。

博多駅・小倉駅間を移動するなら鉄道に分がありますが、目的地が天神や大名・今泉エリアである場合、博多駅での乗り換え時間を考慮すると高速バスが最も便利でしょう。

各公共交通機関の強みと弱みを大まかに押さえたところで、それぞれの詳しい話に進みたいと思います!

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山陽新幹線(JR西日本)

博多駅駅名標

最初に、博多駅・小倉駅間を結ぶ山陽新幹線の運行状況や運賃・料金について詳しくご説明します。

運行状況の概要

山陽新幹線博多駅と小倉駅の間には駅がないためノンストップで、すべての列車が博多駅と小倉駅に停車します。同駅間の所要時間は、15分(のぞみ号)または18分(こだま号)です。

平日の日中時間帯における運行本数は、基本的には毎時4本です。

  • のぞみ号(16両編成)2本
  • さくら号(8両編成)1本
  • こだま号(8両編成)1本

朝夕の時間帯には、九州新幹線に直通する「みずほ」号や「つばめ」号が運行され、多客期には定期列車以外にも多くの列車が運行されます。

のぞみ号には2両、さくら・みずほ号には3両、こだま号には5両の自由席車両が連結されています。最繁忙期におけるのぞみ号を除き、どの列車に乗っても自由席を気軽に利用可能です。

博多駅・小倉駅間は通勤者の利用が多く、同駅間のみを運行する列車が朝夕時間帯に設定されています。

運賃・料金額

自由席を利用する場合の大人所定運賃・料金は、以下の通りです(通年同額)。

  • 運賃:1,170円
  • 自由席特急料金:990円
  • 合計:2,160円

駅で購入する紙のきっぷ、ネット(EX予約・スマートEX)で購入可能なきっぷとも、自由席に関しては割引はありません

また、従来土休日に利用可能だった「新幹線よかよかきっぷ」は、2023年10月をもって廃止されました。したがって、山陽新幹線博多駅・小倉駅間における割引きっぷは、現在存在しません。

定価で乗るしかないのですが、他の交通手段に比べ所要時間が圧倒的に短いため、時間価値に見合った値段と言えるでしょう。

きっぷの様式

山陽新幹線に乗車するには、基本的には乗車券および新幹線特急券(紙のきっぷ)を購入します。EX予約・スマートEXを利用すれば、紙のきっぷを受け取ることなしにチケットレス乗車できます。

小倉駅から博多駅ゆき普通乗車券

これは、山陽新幹線小倉駅から博多駅ゆきの普通乗車券です。乗車券だけでは乗車できず、以下の新幹線特急券を別に購入します。

小倉駅から博多駅ゆき新幹線特定特急券

これは、自由席乗車用の「新幹線特定特急券」です。のぞみ号・みずほ号・さくら号・こだま号のいずれに乗車しても、料金は同額です。

メリット・デメリット

小倉駅新幹線改札口

山陽新幹線を利用するメリットは、何よりも所要時間が短いことです。わずか15分または18分で目的地に着くことは、他の交通手段では実現できません。

また、座席がリクライニングシートで、窓側には電源コンセントが付いています。在来線と異なり、揺れが少ないので居住性も優れています。

一方、デメリットは運賃・料金が高いことです。運賃・料金の割引が一切ないため、頻繁に乗車すると、片道2,160円かかることが負担に感じるでしょう。

タイパについては他の交通手段を完全に凌駕しているため、たとえ値段が高くても相応の価値があることに議論の余地はありません。

実際の使用感

時間がかからないため、多くの通勤ユーザーが自由席のりばに列をなしています。特に、朝夕の通勤時間帯は混雑し、自由席はほとんど埋まります。

新幹線小倉駅ホーム

これは、平日の夕方の小倉駅ホームの様子ですが、想像以上に乗り降りが激しかったです。

他の交通手段の途中駅における乗降状況から想像すると、博多駅・小倉駅間を直通するユーザーの大半が山陽新幹線を利用していると思われます。

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在来線特急列車「ソニック・きらめき」号(JR九州)

JR九州885系電車小倉駅にて

JR九州が運営する在来線の鹿児島本線には、特急列車と普通・快速列車が運行されています。ここでは、そのうち特急列車について見ていきましょう。

運行状況の概要

鹿児島本線博多駅・小倉駅間で運行されている在来線特急列車は、主に日豊本線に直通する「ソニック」号です。朝夕の時間帯には、「きらめき」号をはじめとする他の特急列車もこの区間を走行します。

山陽新幹線とは異なり、これらの特急列車は途中駅に停車します。速達タイプのソニック号の停車駅は、黒崎駅(北九州市八幡西区)および折尾駅(北九州市八幡西区)です。その他の列車は、戸畑駅(北九州市戸畑区)や香椎駅(福岡市東区)にも停車します。

速達タイプのソニック号の所要時間は概ね45分、その他の列車については50分ないし60分程度です。

日中時間帯には、基本的に毎時2本が運行されます。

各列車には、3両または4両の自由席車両が連結されています。朝夕時間に運行される「きらめき」号については、グリーン車を除くほとんどの座席が自由席です。指定席を取らなくても気軽に乗車できます。

小倉駅からばかりではなく、黒崎駅や折尾駅で乗降するユーザーも多いです。後述する普通・快速列車の使い勝手が悪い反面、特急料金が安価であることから、地元ユーザーも積極的に利用しているように思われます。

運賃・料金額

在来線特急列車を利用する場合、所定運賃・料金の他、JR九州の駅で購入可能な割引きっぷとネット限定発売の割引きっぷを利用できます。

所定運賃・料金【自由席】

割引がない大人所定運賃・料金は、以下の通りです(通年同額)。

  • 運賃:1,510円
  • 自由席特急料金:600円
  • 合計:2,110円

きっぷを駅で購入する場合、基本的には所定運賃・料金を支払うことになります。

2枚きっぷ【割引きっぷ】

在来線特急列車の乗車券と特急券がセットになった2枚つづりの割引きっぷ(特別企画乗車券)です。このきっぷはJR九州の駅または九州地区の主な旅行会社に限って購入可能で、2人で利用するか往復乗車するならば見逃せません。

博多駅・小倉駅間の2枚きっぷ(自由席用)の値段は、大人3,400円です(通年同額)。1回あたりの単価は大人1,700円で、所定運賃・料金よりもかなり安価です。

九州ネットきっぷ【割引きっぷ】

「九州ネットきっぷ」は、JR九州のネット予約サービス「JR九州インターネット列車予約サービス」限定で発売されている割引きっぷで、乗車当日まで購入できます。

画像:JR九州インターネット列車予約サイトから筆者生成

博多駅・小倉駅間の値段は大人1,550円ですが(通年同額)、自由席と指定席が同額に設定されています。予約時に指定席を選択すれば、自由席と同じ値段で座席を確保できるのが、ネット予約を利用する最大のメリットです(指定席は早い者勝ち)。

駅で買うよりも、かなりおトクです。

また、このきっぷを購入した場合、スマートフォン上にQRコードを表示させることでチケットレス乗車が可能です。このサービスは「ネット予約でQRチケレス」と呼ばれています。詳細については、当サイトの別記事をぜひご一読ください。

きっぷの様式

所定運賃・料金のきっぷの様式と九州ネットきっぷの様式を、それぞれご紹介します。

所定運賃・料金

● 乗車券

博多駅から小倉駅ゆき普通乗車券

在来線経由の乗車券です。

● 特急券

博多駅から小倉駅ゆきB特定特急券

博多駅・小倉駅間に特定の金額が定められており「B特定特急券」と表示されています。他区間の特急料金よりもかなり低額に設定されています。

九州ネットきっぷ【割引きっぷ】

紙のきっぷを発券すると、乗車券部分と特急券部分の2枚が発行されますが、セットで使用することが条件です。

● 乗車券(A券)

博多駅から小倉駅ゆき九州ネットきっぷA券

発行金額が記載されていますが、上述した所定運賃の金額よりも安価です。

● 特急券(B券)

博多駅から小倉駅ゆき九州ネットきっぷB券

特急券についても、所定の特急料金よりもかなり安価になっています。A券の金額とB券の金額を合算すると、発売金額の1,550円になります。

メリット・デメリット

在来線小倉駅改札口

在来線特急列車を利用するメリットは、お手頃な割引きっぷが発売されていることによるコスパの良さでしょう。所要時間と快適性では新幹線にかなわないため、価格で勝負しましょうということです。

九州ネットきっぷの値段は、自由席、指定席とも同額です。指定席を取れば必ず座れることが、最たるメリットではないでしょうか(ただし早い者勝ちです)。

新幹線よりも所要時間が長い点と、車両の経年劣化が進んでいて快適性に劣ることが、デメリットです。特急「ソニック」号に充当されている883系電車および885系電車は振り子式車両なので、揺れが激しい点で快適さに難があります。

実際の使用感

「九州ネットきっぷ」を購入し、平日の夕方に博多駅を出発する特急「きらめき」号の指定席に乗車しました。指定席車両が1両のみであるため、早々に満席になりました。

自由席も含め、乗車率は好調に思えました。この列車は小倉駅ゆきですが、途中駅で下車する人が多く、終点まで乗車した人は少なかったです。小倉駅まで直行する場合、新幹線の利用が定着しているのでしょう。

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在来線普通・快速列車(JR九州)

JR九州811系電車小倉駅にて

鹿児島本線を走る普通・快速列車を利用する場合には特急料金が不要で、旅費を節約できます。ローカル色が強い普通・快速列車について、ここでご説明します。

運行状況の概要

博多駅・小倉駅間を結ぶのは、もっぱら快速列車および区間快速列車です。日中時間帯については、区間快速列車が1時間当たり2本設定されており、概ね1時間10分で着きます。

朝夕時間帯には普通列車も運行されていますが、所要時間は1時間30分以上です。

現在は速達タイプの快速列車が運行されておらず、いずれの列車も停車駅が多いです。博多駅寄りの区間では混雑することが多く、座れないことも多々あります。

運賃額・きっぷ【所定運賃】

博多駅・小倉駅間の運賃は、大人1,510円です。普通・快速列車を利用する場合の運賃には、割引は設定されていません。

上述した九州ネットきっぷとの差額がわずか40円であるため、特段の事情がなければ特急列車を利用した方が早く快適だと思います。

紙のきっぷを購入する代わりに、SUGOCAなどの交通系ICカードでも乗車できます。

メリット・デメリット

JR九州811系電車小倉駅にて

普通・快速列車を利用するメリットは、鉄道ならではの定時性が確保されていることでしょう。

JR九州の運賃引き上げによって、デメリットが目立つようになりました。割引なしの運賃と九州ネットきっぷとの金額差がほとんどなくなったため、普通列車の持ち味であるリーズナブルさを見出せなくなりました。

また、車両の経年劣化が進んでおり、座席も快適性に劣るロングシートの車両が増えています。座れるとは限らない普通列車を利用するのは、もはや修行と言っても過言ではありません。

実際の使用感

休日の小倉駅発区間快速列車を利用し、博多駅まで向かいました。

乗車した車両は全席ロングシートで、長時間乗車すると疲労します。始発駅から乗車したため座れましたが、折尾駅を過ぎてから乗客が多くなり、座席がすべて埋まりました。

博多駅まで混雑した状態が続いたのですが、ロングシートなのが逆に功を奏した格好でした。

鹿児島本線の普通・快速列車はローカル利用に徹しており、博多駅・小倉駅間を移動するにはあまり適していないことが分かりました。

西鉄高速バス【福岡天神バスターミナル発着】

西鉄高速バス小倉駅前にて

鉄道と並んでポピュラーなのが、西日本鉄道が運行している高速バスです。ここでは、福岡天神と小倉間を直通する高速バスについてご説明します。

運行状況の概要

福岡天神バスターミナルと小倉駅・砂津間を、福岡都市高速道路と九州自動車道経由で頻繁に運行されています。

運行本数が平日90往復、土休日84往復と非常に多く、長い待ち時間を意識する必要がありません。

運行系統は、経由地によって以下の3つに分かれます。

  • なかたに号
  • ひきの号
  • いとうづ号

「なかたに号」は九州自動車道小倉南インターチェンジを経由し、「ひきの号」と「いとうづ号」は北九州都市高速道路を経由します。

運賃額

福岡天神バスターミナルから小倉駅までの全区間乗車した場合の運賃は、大人1,350円です。運賃の支払いには、現金の他に交通系ICカードを使用できます。

なお、従来発売されていた回数券他の割引きっぷは、2025年6月をもって発売終了となりました。

各種障害者手帳を所持する場合、一人で利用する場合であっても、利用区間を問わず運賃の割引を受けられます(大人680円)。JRにおいては割引条件に一定の制限がありますが、高速バスなら単独かつこの距離でも5割引になります。 一人での移動で確実に割引を受けられるのは高速バスだけ、と覚えておくとよいでしょう。

メリット・デメリット

福岡天神バスターミナル

福岡天神から小倉駅まで乗車する他、北九州市八幡方面や北九州モノレール沿線方面に直通したい場合に、この高速バスが威力を発揮します。

博多駅まで出ることなく北九州市内まで向かえるため、乗り換える必要がなく、とても便利です。

当記事で紹介する交通手段の中では運賃が最も安く、乗車すれば必ず座れることが、座席定員制の高速バスならではのメリットです。

このバスのデメリットは、小倉駅まで乗り通した場合の所要時間が長いことです。北九州市内では停車するバス停が多く、意外に時間がかかります。

高速バスを利用する場合、時間に十分余裕を持ちたいです。

実際の使用感

福岡天神バスターミナルから「なかたに号」に乗車し、終点手前の小倉駅前まで乗車しました。

福岡市の中心部から高速道路に入りますが、経路が遠回りであるため、高速道路経由でも時間がかかります。

「なかたに号」は九州自動車道を小倉南インターチェンジまで走り続けるため、所要時間が短めです。それでも、北九州市内の一般道区間が長く、どうしても時間がかかります。

ほとんどのユーザーが途中のバス停で降車し、終点まで乗っていたのは筆者以外にほとんどいませんでした。都市間移動の高速バスではなく、実質的にローカルユーザー向けの路線バスであることが分かりました。

まとめ ~利用シーンに応じてうまく使い分けよう~

新幹線小倉駅ホーム

福岡県の二大都市、福岡市と北九州市を結ぶ公共交通機関は、山陽新幹線・在来線(鹿児島本線)特急列車・在来線普通・快速列車・西鉄高速バスの4つです。

福岡市側の目的地が博多駅周辺であれば、鉄道が便利です。

タイパを重視するならば、山陽新幹線一択です。所要時間が最短で15分というのは、割引なしの運賃・料金2,160円には代えられない価値があります。

一方、コスパを大切にしたいのであれば、在来線特急列車(ソニック号・きらめき号)の割引きっぷがとてもおトクです。JR九州のネット予約サービス限定の「九州ネットきっぷ」は1,550円で、普通・快速列車の運賃とほぼ同額です。

在来線普通・快速列車は、ローカルユーザー向けです。割引がない上、所要時間が長く、車両の快適性にも劣ります。博多駅・小倉駅間を移動するにはあまり向いていません。

目的地が福岡天神周辺である場合、西鉄高速バスが楽です。4つの交通手段の中では最も安価(1,350円)で、必ず座れます。北九州市内での所要時間が長いため、ローカルユーザー向けですが、覚えておきたい交通手段です。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料

● きっぷ一覧(JR九州)2025.12閲覧

● 福岡 ~ 北九州(小倉)高速バス路線・時刻検索(西日本鉄道)2025.12閲覧

当記事の改訂履歴

2025年12月26日:当サイト初稿

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