JR東海道線と伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線を長年にわたって走る、在来線特急列車「踊り子」号。人気の保養地である伊豆半島と東京・横浜を結ぶ、重要な交通手段です。
多くの人に親しまれている列車ですが、きっぷの買い方が複雑であるため、たとえ乗り慣れていても戸惑います。その理由は、以下の3点です。
- 2021年以降、自由席がなくなり全車指定席になったこと
- 行先によって編成(伊東編成・修善寺編成)や号車が異なること
- 伊豆急行線や伊豆箱根鉄道駿豆線といった他社線に乗り入れていること
特に、行き先が異なる2本の編成が同じ列車に連結されているのは、現在ではかなり珍しいです。
そのため、チケットレス乗車の可否やきっぷの発売箇所・様式が乗車区間によって全く異なります。また、全車指定席の特急列車として、独特な乗車システムが導入されています。
どのようにすればきっぷを要領よく的確に購入し、スムーズに乗車できるか、疑問にお感じではないでしょうか。

伊豆急行線内に入る伊東編成に関しては一般的な列車に関する常識が通用し、難しさは特にありません。しかし、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れる修善寺編成についてはかなりクセがあるので、当記事を通して予備知識を得ていただきたいです!
この記事では、E257系車両で運行される特急「踊り子」号の料金やきっぷの買い方を、乗車区間別に整理してご説明します。また、この列車ならではの多様なきっぷの様式を、実物でご紹介します。
ご自身の乗車区間がどのパターンに該当するかを確認した上で、当記事を読み進めていただければ幸いです。
- 伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線内では「えきねっと」のきっぷを受け取れないこと
- 三島駅および駿豆線内を乗車区間に含む場合、交通系ICカードを利用できないこと
- 普通車指定席で、自分が予約した座席に他人が座っている可能性がある理由と対処法
【早見表】乗車パターンによるチケットレス乗車可否・きっぷの発売箇所

特急「踊り子」号には、伊豆急行線内に入る「伊東編成」と伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れる「修善寺編成」が連結されており、行先によって乗車すべき編成や車両が異なります。
乗車区間がJR線区間のみか、JR線と伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線をまたぐか、伊豆急行線内あるいは伊豆箱根鉄道駿豆線内のみかによって、きっぷの買い方が5つのパターンに分かれます。チケットレス乗車可否の状況やきっぷの発売箇所は、下表の通りです。
| パターン・乗車形態 | 乗車区間 | IC乗車 | チケレス特急券 | きっぷの発売箇所 | 注意事項 |
| パターンA:JR線内完結・JR線発他社線またがり | 東京駅・伊東駅間 | 可 | 利用可 | えきねっと・JR駅(窓口・指定席券売機)・主な旅行会社 | |
| パターンB1:伊豆急行線発JR線またがり | 東京駅・伊東駅・伊豆急下田駅間 | 可 | 利用可 | えきねっと・伊豆急行線内停車駅窓口・主な旅行会社 | 伊豆急行線内ではえきねっとの受取不可 |
| パターンB2:伊豆急行線内完結 | 伊東駅・伊豆急下田駅相互間 | 可 | 利用不可 | 伊豆急行線内停車駅窓口 | |
| パターンC1:伊豆箱根鉄道駿豆線発JR線またがり | 東京駅・熱海駅・三島駅・修善寺駅間 | 不可 | 利用可 | えきねっと・伊豆箱根鉄道駿豆線内停車駅窓口・主な旅行会社 | 三島駅以遠ではえきねっとの受取不可 |
| パターンC2:伊豆箱根鉄道駿豆線内完結 | 三島駅・修善寺駅相互間 | 不可 | 利用不可 | 伊豆箱根鉄道駿豆線内停車駅窓口 |

それでは、特急「踊り子」号の編成や行先、設備といった詳しい説明に進みたいと思います!
特急「踊り子」号の運行系統・編成図

最初に、特急「踊り子」号の運行に関する基礎的な情報を見ていきましょう。運行区間や列車の編成、乗車区間による乗車パターンについてご説明します。
運行系統・区間
特急「踊り子」号は従来から走っている在来線特急列車であり、現在はE257系電車という特急用の車両が運行に充てられています。

東京駅から東海道線(JR東日本)および伊東線を経由して伊東駅に入り、伊豆急行線に乗り入れるのが、特急「踊り子」号の基本的な運行系統です。伊東駅を通ることから「伊東編成」と呼ばれています。
土休日に限り、湘南新宿ライン経由で新宿駅や池袋駅を発着する臨時列車が設定されており、時期限定で大宮駅まで臨時列車が運行されることもあります。
もう一つの運行系統は、途中の熱海駅から東海道線(JR東海)をさらに進み、三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れるものです。修善寺駅が終着駅であることから「修善寺編成」と呼ばれています。
編成図・編成ごとの行先
特急「踊り子」号に関しては、行先が異なる伊東編成と修善寺編成が併結され、1本の列車として運行されています。かつては、このように複数の編成が併結された列車が多く設定されていましたが、現在では数少なくなってしまいました。

伊東編成と修善寺編成が併結されている列車は、伊東編成(9両編成)と修善寺編成(5両編成)あわせて14両で東京駅・熱海駅間を走ります。途中駅の熱海駅で行われる連結・解結作業は、首都圏では非常に珍しい光景です。
他の列車はすべて伊東編成として、9両編成で運行されます。
伊東編成の9両には、グリーン車1両と普通車指定席8両が連結されており、修善寺編成の5両はすべてが普通車指定席です。
東京駅を発着する系統【定期列車】
東京駅からは、伊東編成と修善寺編成が併結された定期列車が毎日2往復4本、伊東編成のみで運行される定期列車が毎日2往復4本設定されています。土休日には、定期列車の他に多くの臨時列車が運行されます。
伊東編成【グリーン車連結】:
東京駅・品川駅・横浜駅(東海道線)熱海駅(伊東線)伊東駅(伊豆急行線)伊豆急下田駅
修善寺編成【普通車指定席のみ】:
東京駅・品川駅・横浜駅(東海道線)熱海駅(東海道線)三島駅(伊豆箱根鉄道駿豆線)修善寺駅
池袋駅・新宿駅を発着する系統【臨時列車】
土休日および多客期には、池袋駅および新宿駅を発着し、湘南新宿ライン経由で運行される伊東編成が1往復2本設定されています。修善寺編成は連結されていません。
伊東編成【グリーン車連結】:
池袋駅・新宿駅(湘南新宿ライン)横浜駅(東海道線)熱海駅(伊東線)伊東駅(伊豆急行線)伊豆急下田駅
特急「踊り子」号の乗車システム・設備

特急「踊り子」号にはどのような座席が設備されており、どのような乗車システムが採用されているか、ここでご説明します。
乗車システムの変更点
2021年3月に踊り子号の車両がE257系にリニューアルされたタイミングで、列車の乗り方が大きく変更になりました。
- 自由席がなくなり、全車指定席に
- 指定席特急料金の変更、座席未指定券の導入
- 伊豆箱根鉄道線内で無料だった特急料金が有料化

変更された当時、このようなポスターが掲示されていました。
従来自由席が主体だった伊豆箱根鉄道駿豆線を利用するユーザーにとって、全車指定席になったことのインパクトは特に大きかったようです。
設備
E257系電車で運行される特急「踊り子」号には、普通車指定席の他、伊東編成に限ってはグリーン車も連結されています。
普通車

E257系電車の普通車は、ごく標準的な4列シートです。
全車指定席の普通車には、座席の販売状況を示すランプ(インジケーター)が各座席上に付いています。空席状況が一目瞭然で分かるため、便利です。

普通車に関しては、新たな乗車システムに対応するために、車内の設備が改修されました。各座席の窓側には、電源コンセントが備わっています。内装にやや古さを感じる部分もありますが、快適性は特に問題ありません。
グリーン車

E257系電車には、4号車にグリーン車が連結されています。4列シートのオーソドックスな設備です。
グリーン車も全車指定席ですが、普通車のような特別な乗車システムは採用されていません。したがって、きっぷの買い方は一般的な他の特急列車と共通です。

車内全体の質感は高く、フットレストもありますが、設備は普通車と大きく変わりません。
ただし、後述する特急「サフィール踊り子」号のグリーン車とは、サービスや快適性が全く異なります。そのため、E257系「踊り子」号と「サフィール踊り子」号では、料金体系が異なることに留意したいです。

特急「踊り子」号の基本的な情報を押さえたところで、料金やきっぷの買い方といったお話に進みたいと思います!
特急「踊り子」号の運賃・料金【2026年3月運賃改定後】

ここでは、東京・横浜から伊豆半島内の主要な駅までの運賃・料金を簡単にまとめます。
主な停車駅間の運賃および特急・グリーン料金
東京駅・池袋駅・新宿駅(東京山手線内)および横浜駅発着の運賃・料金は、下表の通りです。
東京駅・池袋駅・新宿駅発着(東京山手線内)
| 着駅 | 普通運賃 | トク割35%オフ | 特急料金 | グリーン料金 |
| 熱海駅 | 2,090 | 1,020 | 1,580 | 3,850 |
| 伊東駅 | 2,420 | 1,020 | 1,580 | 3,850 |
| 伊豆急下田駅 | 4,190 | 1,540 | 2,380 | 5,150 |
| 修善寺駅 | 2,970 | 1,150 | 1,780 | 設定なし |
横浜駅発着
| 着駅 | 普通運賃 | トク割35%オフ | 特急料金 | グリーン料金 |
| 熱海駅 | 1,410 | 660 | 1,020 | 1,790 |
| 伊東駅 | 1,790 | 660 | 1,020 | 1,790 |
| 伊豆急下田駅 | 3,650 | 1,180 | 1,820 | 3,090 |
| 修善寺駅 | 2,310 | 790 | 1,220 | 設定なし |
普通車に関しては、ネット限定割引料金として「在来線チケットレス特急券(トク割)」が数量限定で利用可能です。しかし、グリーン車には基本的に割引がなく、所定運賃・料金がかかります。
料金が高額な背景
特急「踊り子」号が乗り入れている伊豆急行線の区間、および伊豆箱根鉄道駿豆線の区間については、各線の運賃・料金がJR線とは別に加算されます。したがって、JR線だけを走る特急列車に比べて、どうしても総額が高くなります。
また、東京・横浜と伊豆半島を結ぶ交通手段は、鉄道だけです。高速バス等他の交通手段との競合がないため、割引料金が少なく、強気な価格設定になりがちです。
実際に、かつて発売されていたおトクな「南伊豆フリー乗車券」が、2021年6月をもって発売終了になってしまいました。現在では、無割引のきっぷを購入しなければなりません。

きっぷの買い方の説明に入る前に、紙のきっぷを受け取ることなくチケットレスで乗車できるかどうかを考えていきましょう!
チケットレス乗車について(チケットレス特急券・交通系ICカード)

特急「踊り子」号に乗車する際、普段使っている交通系ICカードが利用できるか、特急券をチケットレスで購入できるのか疑問ではないでしょうか。ここでは、チケットレス乗車に関する事情をご説明します。
伊東編成(伊豆急行線方面)
伊東編成が走るJR線東京駅・伊東駅間および伊豆急行線内の停車駅には、交通系ICカードに対応した自動改札機が設置されています。乗車区間の運賃分を交通系ICカードにあらかじめチャージしておけば、普通乗車券(紙のきっぷ)を購入することなく乗車可能です。
また、特急券については、ネット予約サービス「えきねっと」でチケットレス特急券を購入できます。所定料金ベースのチケットレス特急券の他、割引料金の「トク割」も数量限定で購入可能です。
したがって、紙のきっぷを受け取ることなく完全にチケットレス乗車できると考えて差し支えありません。
修善寺編成(伊豆箱根鉄道駿豆線方面)
修善寺編成はJR東海三島駅および伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れますが、それらの駅は首都圏Suicaエリア外です。自動改札機自体は設置されていますが、エリアがまたがるため交通系ICカードは使用できません。
東京駅や横浜駅から通しで乗車する場合、普通乗車券をあらかじめ購入すれば楽です。購入する際、特急「踊り子」号を利用する旨を伝え、在来線経由の普通乗車券を購入するようにしてください。
なお、特急券については、乗車区間にJR線区間が含まれればチケットレス特急券の利用が可能です。

それでは、乗車パターン別にきっぷの買い方を詳しく見ていきましょう!
【パターンA】JR主要駅・ネット予約サービスでのきっぷの購入方法

乗車区間にJR線が含まれる場合、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」やJR線各駅で特急「踊り子」号の指定券および普通乗車券を購入できます(一部区間については制限あり)。
ここでは、JR線内の主要駅や旅行会社、ネット予約サービス「えきねっと」できっぷを購入する方法をご説明します。
ネット予約サービス「えきねっと」
ネット予約サービス「えきねっと」では、以下のタイプの特急券を購入できます。
- ネット限定割引「在来線チケットレス特急券(トク割)」
- 通常価格のチケットレス特急券
- 割引なしの特急券(紙のきっぷを受け取り)

いずれの特急券も、あらかじめ座席指定を受けられます。
「在来線チケットレス特急券(トク割)」

「在来線チケットレス特急券(トク割)」は、所定料金の35%引きとお手頃です。乗車変更や乗り遅れの場合に制限があるものの、予定通りに利用する限り、条件面をあまり気にする必要はありません。
この特急券はチケットレスのため、駅で紙のきっぷを受け取る必要はありませんが、購入時にはクレジットカード決済が必須です。
「在来線チケットレス特急券(トク割)」は、列車の出発時刻まで購入できることになっています。ただし、特急「踊り子」号は人気があるため、早々に売り切れる傾向があります。できるだけ早めに予約しましょう。
通常価格のチケットレス特急券

チケットレス特急券には、大幅割引の「トク割」以外に、通常タイプもあります。検索結果には「チケットレス割引」と表示されますが、紙のきっぷよりも大人で100円安いにすぎません。
トク割が売り切れた場合、通常のチケットレス特急券を購入するとよいでしょう。
トク割同様、駅で紙のきっぷを受け取る必要がありませんが、購入時にクレジットカード決済が必須です。
これらのチケットレス特急券と交通系ICカードを併用する場合は、紙のきっぷを受け取ることなくそのままチケットレス乗車できます。ただし、修善寺編成で熱海駅を越えて乗車する場合、普通乗車券(紙のきっぷ)を購入しましょう。
所定価格の特急券(紙のきっぷ)

えきねっとで予約購入するメリットがあまり感じられないものの、従来通り紙のきっぷとして特急券を買って、駅で受け取ることも可能です。決済手段としてクレジットカードを利用できない場合には、紙のきっぷを購入することになります。
なお、「えきねっと」以外のネット予約サービス(e5489など)では割引料金やチケットレスを利用できず、無割引の特急券を購入する形です。
「えきねっと」利用上の留意点
えきねっと上では「座席未指定券」を購入できません。後述の通り、駅で購入します。

チケットレス特急券以外の特急券および乗車券(紙のきっぷ)については、乗車前に駅で受け取る必要があります。JR東日本の駅以外(伊豆急行線・伊豆箱根鉄道線・JR東海)の各駅では、えきねっとで購入したきっぷを受け取れません。
えきねっとで特急券を購入する場合、伊東編成についてはシートマップを表示して、自分で好きな座席を取ることができます。しかし、修善寺編成については、えきねっとではなぜかシートマップが表示できず、おまかせになります。

筆者もアプリから操作してみましたが、シートマップが表示されませんでした。席番に希望がある場合、駅で無割引の特急券を購入するしかありません
JR線各駅(みどりの窓口・指定席券売機)および旅行会社
JR線各駅およびJR券を取り扱う旅行会社では、乗車区間にJR線が含まれる場合に特急「踊り子」号の指定券(特急券)および普通乗車券を購入できます。
伊東編成に乗車し、伊豆急行線内停車駅発着のきっぷを購入する場合、全国のJR駅窓口・指定席券売機で購入が可能です。
修善寺編成の場合、普通乗車券の発売範囲に制限があります。大まかに言うと、JR東海管内各駅およびJR東日本の踊り子号停車駅の周辺駅に限定されます。また、シートマップから席を選びたい場合、駅で無割引の特急券を購入します。
駅や旅行会社ではスタッフと相談しながらきっぷを買えますが、基本的に割引は適用されないと考えるとよいでしょう。
座席指定された特急券を事前購入できない場合
特急券をあらかじめ用意できない場合、やむを得ず次の手段を取ることになります。
- 「座席未指定券(事前料金)」を購入しておき、列車に飛び乗る
- 特急券なし(無札)で列車に飛び乗り、車内料金で特急券を車内で購入
伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線内の無人駅から乗り継いで乗車する場合、ほとんどの場合無札で乗車することになります。その場合、車掌に申し出て料金を支払いましょう。
列車が満席の場合指定券を購入できず、座席未指定券を購入することになりますが、座席指定された特急券と同額です。同額ながら着席が保証されない点に留意しましょう。
座席未指定券に関する詳細については、以下の記事を是非ご一読ください。
【パターンB】伊豆急行線内停車駅でのきっぷ購入方法

ここでは、伊豆急行線内の停車駅からJR線東京駅・横浜駅方面のきっぷ、あるいは伊豆急行線内で完結する区間のきっぷの購入方法についてご説明します。
【パターンB1】JR線にまたがる乗車パターン
このパターンには、特急「踊り子」号で熱海駅以遠の各駅に向かうケースと、熱海駅で東海道新幹線に乗り継ぐケースが含まれます。

伊豆急行線内の停車駅にはマルス端末が設置されており、特急「踊り子」号を含むJR各線の指定券をリアルタイムで購入可能です。普通乗車券についても、全国のJR駅ゆきに対応しています。
特急券をあらかじめ「えきねっと」で購入しておくことも可能ですが、伊豆急行線内の各駅ではきっぷの受け取りができません。受け取っていない場合、きっぷを買い直すことになるので注意しましょう。
【パターンB2】線内のみで完結する乗車パターン
伊豆急行線内のみ乗車する場合にも、設備に応じた特急料金がかかります。ネット予約サービスの利用は不可能で、線内の停車駅窓口での購入が必要です。
伊豆急行線の場合、乗車区間が線内完結であっても座席指定をしてもらえます。
(本券)

(指のみ券)

伊豆高原駅にてで発行された特急券・グリーン券です。端末で発券された本券の他、社線単独の指のみ券が見られます(ともに12cm券)。

自動券売機では座席未指定券を購入できますが、座席指定を受けることを強くおススメします。どのみち窓口で手続きを行うので、はじめから窓口で購入するとよいでしょう。
(本券)

(指のみ券)

伊東駅みどりの窓口で購入すると、本券は常備券です。指のみ券を交付する場合であっても、座席未指定券と共通なようです。
【パターンC】伊豆箱根鉄道駿豆線内停車駅でのきっぷ購入方法

ここでは、伊豆箱根鉄道駿豆線内の停車駅からJR線東京駅・横浜駅方面のきっぷ、あるいは同線内で完結する区間のきっぷの購入方法についてご説明します。
【パターンC1】JR線にまたがる乗車パターン
このパターンには、先ほどと同様に特急「踊り子」号で熱海駅以遠の各駅に向かうケースと、熱海駅で東海道新幹線に乗り継ぐケースが含まれます。
伊豆箱根鉄道駿豆線内の主な停車駅にはマルス端末が設置されており、特急「踊り子」号の指定券をリアルタイムで購入可能です。JR東海管内やJR東日本東海道線周辺のJR駅ゆきの普通乗車券も一緒に購入できます。
「えきねっと」で特急券を購入しておくことも可能ですが、伊豆箱根鉄道駿豆線内の各駅ではきっぷの受け取りができないので注意しましょう。

マルス端末が設置されていない一部の駅(三島田町駅・大仁駅)では、発車時刻直前に限り出札窓口が開き、特急「踊り子」号の指定券と普通乗車券を購入可能です。空席がある限り電話で座席を確保し、手売りで指定券を発行してもらえます。

このような常備券タイプの座席未指定券も常備されており、満席の場合発売されることが考えられます。マルス端末が完全に導入されるまで、当分の間はこれらの常備券が見られるでしょう。
【パターンC2】線内のみで完結する乗車パターン
伊豆箱根鉄道駿豆線内のみ乗車する場合にも、特急料金(大人200円・小児100円)がかかります。ネット予約サービスの利用は不可能で、線内の停車駅窓口で特急券を購入します。

特急券の様式は、今では珍しいD型硬券です。座席指定は行われないため、赤いランプが点灯した席を利用しましょう。
特急「踊り子」号の座席の座り方 ~ランプの色の意味~

全席指定席の「踊り子」号の各座席には、当該座席の販売状況を示す3色のランプ(インジケーター)が付いており、逐次更新されます。
インジケーターには3つの色があり、それぞれの色の意味は次の通りです。
- 赤色:販売される見込みのない席(しばらくの間空席)
- 黄色:販売された席(これから先の駅から間もなく席が埋まる)
- 緑色:販売された席(誰かがすでに座っているはず)
座席指定された特急券を買ってから乗車し、指定された正しい座席に座る時には、このインジケーターが必ず「緑色」になっています。万が一緑色になっていない場合、予約した座席とは違う座席に座ろうとしていませんか。
乗車する前に座席指定を受けられずに座席未指定券や無札で乗車した場合、その時点で売れていない「赤色」の座席に座りましょう。
当該座席は発売され続け、他のユーザーが予約した時点でインジケーターがまず「黄色」に変わります。間もなく、座席指定を受けた(特急券を正しく買った)人が乗ってくるはずです。時によって、突然「緑色」に変わる可能性があるので注意しましょう。

席番が記載された特急券を持ったユーザーが当該座席に座る権利があるため、今まで座っていた座席を譲らなければなりません。
一見合理的に思える乗車システムですが、自分が予約しておいた席に他の人が座っている可能性があるのが難点です。先に座っている人に席を空けてもらう必要がありますが、誰であっても気を遣うのではないでしょうか。
全車グリーン車の「サフィール踊り子」号とは別物
E257系特急「踊り子」のグレードアップ版の列車として、全車グリーン車のE261系「サフィール踊り子」号が同じ区間を走っています。
両列車ともグリーン車が連結されていますが、列車のグレードが全く異なります。列車名に「踊り子」が含まれていても、まったく別の列車と考えるのが適切です。
サフィール踊り子号については、予約方法や料金体系を別記事として投稿しています。ぜひご一読ください。
まとめ

東京・横浜と伊豆半島を結ぶ「踊り子」号は、E257系電車で走る特急列車です。発着する駅にいろいろなバリエーションがあることから、きっぷの買い方が実に複雑です。
ネット予約サービス「えきねっと」限定で、割引料金の「在来線チケットレス特急券(トク割)」を購入できます。とても人気があり、早々に売り切れるので、思い立ったらすぐに購入することをおススメします。
伊東編成に乗車する場合、交通系ICカードでIC乗車し、チケットレス特急券を購入すれば、駅できっぷを買ったり紙のきっぷを受け取る必要がありません。
一方、修善寺編成で三島駅以遠まで乗車する際、交通系ICカードでのIC乗車はできません。乗車する前に、普通乗車券(紙のきっぷ)を必ず購入します(チケットレス特急券の利用は可能)。
車内の各座席上には、座席の販売状況が表示されたランプ(インジケーター)があります。自分が予約した席は緑色が表示されており、誰も予約していない席には赤色のランプが表示されています。自分が予約した座席に他人が座っている場合がありますが、声をかけて席を空けてもらえば大丈夫です。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
当記事の改訂履歴
2026年4月13日:当サイト 第3稿
2025年3月01日:当サイト 第2稿
2023年12月30日:当サイト 初稿(リニューアル)
2022年02月07日:前サイト 初稿(原文作成)




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