東京や横浜から伊豆半島へ向かうための交通手段に、特急「サフィール踊り子」号が加わりました。移動に特化した従来からの特急「踊り子」号のグレードアップ版であり、全車グリーン車の豪華観光特急として人気があります。
全車グリーン車の「サフィール踊り子」号の座席には3つのグレードが用意されており、旅行の場面に応じて使い分けることが可能です。3列シートのグリーン車の他、わずか20席の最高グレード「プレミアムグリーン」や4名用・6名用のグリーン個室が設けられています。
また、豪華な「サフィール踊り子」号ならではの設備が、4号車に連結されたカフェテリアです。利用方法をあらかじめ押さえておけば、走行中の車内で温かい料理をいただくというレアな体験を満喫できます。
筆者も「サフィール踊り子」号に乗車し、豪華な車内や大人のための贅沢な時間を満喫しました。この列車の贅沢さがどの程度であるか、ご興味があるのではないでしょうか。

全車グリーン車の「サフィール踊り子」号は非常に人気があり、特にプレミアムグリーンは乗車1か月前の指定券発売時に瞬殺になるほどです。プレミアムグリーンとグリーン個室には一長一短があるので、自分の好みをよく見極めた上で利用していただきたいです。
この記事では、東海道線・伊東線と伊豆急行線を走る豪華特急列車「サフィール踊り子」号のうち、プレミアムグリーンと4名用グリーン個室を利用した際の様子をカフェテリアでの食事体験を交えてご紹介します。
- グリーン料金が同額ながら、4列シートの「踊り子」と比べて足元の空間が広いこと
- グリーン個室には荷物を置く空間が確保されているが、プレミアムグリーンは狭いこと
- 空きがあれば当日でもカフェテリアを利用でき、現金・交通系ICカード決済も可能なこと
「サフィール踊り子」はどのような列車か?~概要を押さえる~

最初に、観光特急列車「サフィール踊り子」号が誕生した経緯、運行区間・ダイヤおよび運賃・料金といった列車の概要について押さえましょう。
「サフィール踊り子」のあらまし
首都圏から気軽に訪れられる保養地、伊豆半島への公共交通機関は鉄道一択であり、普通列車や特急列車が伊豆半島に向けて走っています。
伊豆半島への列車としては、従来から走っている特急「踊り子」号が馴染み深いですが、観光に特化した特急列車も設定されています。かつて特急「スーパービュー踊り子」号が同じ区間を走っていましたが、その後継となる形で特急「サフィール踊り子」号が2020年3月にデビューしました。
この列車の運行に当たって、全車グリーン車の豪華な車両が新造されました。運行が開始された当初は折しも外出制限がかかっており、デビューしたタイミングは決して良くありませんでした。
現在はそのような状況を脱し、豪華観光列車としてすっかりポピュラーになりました。
観光列車らしく、この列車にはカフェテリアが連結されています。豪華な車内で食事を愉しむという非日常の体験は、リトリートとして非常にふさわしいものです。
この列車の名称には「踊り子」が含まれていますが、従来からの特急「踊り子」号とは全く異なる列車です。コンセプトが全く異なる列車であるにもかかわらず、ネーミングが似ているために特別な列車であることが名称からは実感しにくいのが惜しまれます。
列車の運行区間・ダイヤの概要・運賃および料金(概略)
特急「サフィール踊り子」号が運行されている区間は、従来からの特急「踊り子」号(伊東編成)と同じです。

- 東京駅・伊豆急下田駅間(平日の下り列車と上り全列車)
- 新宿駅→伊豆急下田駅間(土休日の下り列車のみ)
東京駅・伊豆急下田駅間を毎日運行する1往復2本(1号・2号)は定期列車として、その他の列車は多客臨時列車として運行されます。
| 列車名 | 1号 | 3号 | 5号 | 2号 | 4号 | ||
| 発着駅名 | 毎日 | 特定の 平日 | 土休日 | 毎日 | 特定日 | ||
| 新宿駅 | 発 | *** | *** | 12:25 | 着 | *** | *** |
| 東京駅 | 発 | 11:00 | 12:30 | *** | 着 | 16:49 | 19:20 |
| 横浜駅 | 発 | 11:24 | 12:58 | 12:58 | 着 | 16:27 | 18:56 |
| 熱海駅 | 着 | 12:17 | 13:50 | 13:50 | 発 | 15:31 | 18:00 |
| 伊東駅 | 着 | 12:36 | 14:16 | 14:16 | 発 | 15:10 | 17:35 |
| 伊東駅 | 発 | 12:37 | 14:25 | 14:25 | 着 | 15:09 | 17:31 |
| 伊豆急下田駅 | 着 | 13:29 | 15:31 | 15:31 | 発 | 14:18 | 16:39 |
下り列車に関しては、土休日に新宿駅から5号が運行される日には、東京駅発の3号は運行されません。また、伊豆急下田駅からの上り列車については、全列車が東京駅ゆきです。
典型的な乗車区間である東京駅・伊東駅間の料金は、下表のとおりです。
| 設備 | グリーン料金 | 特急料金 | 運賃 | 合計 |
| プレミアムグリーン(1号車) | 4,300円 | 1,860円 | 2,420円 | 8,580円 |
| グリーン車(5-8号車) | 2,800円 | 1,860円 | 2,420円 | 7,080円 |
| グリーン個室(2・3号車) | 2,800円 | 1,860円 | 2,420円 | 7,080円 |
「サフィール踊り子」号の特急・グリーン料金は、豪華観光列車なりに高価に設定されています。特に、プレミアムグリーン用のグリーン料金や、グリーン個室を定員未満で利用する場合のグリーン個室料金は、一般のグリーン車よりも高価です。
「サフィール踊り子」号の運賃・料金は非常に複雑なので、詳しくは以下の記事をぜひご一読ください。料金の内訳や計算方法を詳しく記載したので、特にグループ・ファミリーで利用する読者さまには必ずお読みいただきたいです。


豪華観光列車「サフィール踊り子」号は、一体何が特別なのでしょうか?従来からの列車(E257系「踊り子」号)との違いを見ていきましょう!
E257系「踊り子」号とE261系「サフィール踊り子」号の違い

E257系電車で走る「踊り子」号とE261系電車で走る「サフィール踊り子」号はともに同じ線路を走り、伊豆半島へ向かう列車ですが、一体何が違うのでしょうか。
各列車のコンセプトの違い
E257系「踊り子」号と「サフィール踊り子」号の最たる違いは、それぞれの列車のコンセプトです。
- E257系「踊り子」号:伊豆半島への輸送に特化した特急列車
- E261系「サフィール踊り子」号:移動そのものを楽しむ観光特急列車
大観光地の伊豆半島へ多くの観光客を輸送するのが、従来から走る特急「踊り子」号の役割です。そのため、伊東編成と修善寺編成を併結した列車は14両編成で、定員が非常に多いです。
また、特急「踊り子」号の運行に供される車両は他線区からのお下がりが多く、決して華やかとは言えません。余計なことを考えず、とにかく輸送に徹するというのが、E257系特急「踊り子」号の特徴です。
一方、鳴り物入りで導入されたのが、2019年に新造されたE261系電車で運行される「サフィール踊り子」号です。東海道線特急に新造車両が導入されることは稀であり、設備がすべてグリーン車というのも斬新です。
現在のところ、E261系電車は「サフィール踊り子」号の運行以外に利用されたことはなく、この列車の特別感が維持されています。
E261系電車8両編成の定員はわずか164名であり、ゆったりした空間で上質・高級かつ優雅な「大人の伊豆を感じる」というのが、まさに特急「サフィール踊り子」号のコンセプトです。
E257系「踊り子」号(伊東編成)グリーン車車内

E257系「踊り子」号の伊東編成に連結されているグリーン車の座席は、4列シートです。
グリーン車の質感は確保されているものの、4列シートであるためパーソナルスペースは広くありません。窓側には電源コンセントが1つだけ装着されていますが、全体的に設備は地味です。
普通車とグリーン車を乗り比べましたが、両者の差はあまり大きくなく、グリーン料金を払ってまで乗る動機が得られません。
E257系「踊り子」号の料金・きっぷの買い方・座席の利用方法については、以下の記事をご一読ください。

E261系「サフィール踊り子」号グリーン車車内

新造車両E261系「サフィール踊り子」号のうち、基本的な設備であるグリーン車(5-8号車)の座席は、3列シートです。
この列車の乗客は見たところ2名利用が多く、先に海側の2名用座席が埋まります。山側の1名用座席が持て余し気味に見えるものの、3列シートとして空間を広く取ったのは、この車両の強みです。
各座席に電源コンセントが装備されていたり、天窓が配置されていたりと、設計には抜かりがありません。
3列シートのグリーン車に関しては、E257系「踊り子」号とグリーン料金が同額です(特急料金のみ異なります)。「サフィール踊り子」号を選択すれば、旅の満足度が上がるのではないでしょうか。
「サフィール踊り子」号の設備

標準的な3列シートを配置するのみならず、プレミアムグリーンやグリーン個室を配置してさらなる差別化を図ったのが「サフィール踊り子」ならではの贅沢さです。
ここでは、「サフィール踊り子」号の3つの設備を見ていきましょう。
プレミアムグリーン(1号車)
「サフィール踊り子」号の最高峰の設備が、定員わずか20名の「プレミアムグリーン」です。

この設備の特長は、何より車内の質感の高さとパーソナルスペースの広さでしょう。高級感のある本革シートは大きなシェルに包まれていて、電動リクライニングで大きく倒しても全く気になりません。
料金が他の設備よりも高額であることは言うまでもありませんが、意外なのがその人気の高さです。定員が少ない上、人気が高いため予約が取りにくく、発売開始時に瞬殺で売り切れるほどです。
一般のグリーン車(5-8号車)
「サフィール踊り子」号の標準的な設備が3列シートのグリーン車で、5号車から8号車までの定員は104名です。

グリーン車でありながらカジュアルな雰囲気が出ていて、観光列車らしい華やかさが出ています。内装がライトグレーベースである上、天窓が付いているため、晴れた日には非常に明るいです。各座席には電源コンセントが装備されており、電源に関する不自由はありません。
他の列車のグリーン車に比べて設備が充実しているにもかかわらず、標準的なグリーン料金が適用されます。グリーン料金が他の列車と同額であるため、むしろおトクに感じられるはずです。
グリーン個室(2-3号車:4名用・6名用)
「サフィール踊り子」号には、2号車と3号車に4名用グリーン個室と6名用グリーン個室が4室づつ設置されています。8室あわせての定員は、40名です。

これは、4名用個室です。普通のボックスシートのような座席レイアウトです。

これは、6名用個室です。輪になって座るような座席レイアウトです。
いずれの個室にも本革シートと天然木の大きなテーブルが配置されており、非常に快適です。室内に人数分のスーツケースを収納するスペースが確保されていて、照明の調光ができます。周囲を気にすることなく歓談や飲食ができるのは、グリーン個室だけです。
「サフィール踊り子」号に関しては、定員に満たなくても1室分の料金を支払えば個室を利用できます。人数で頭割りした時の料金単価が座席よりも高額になりますが、1名や2名で個室を占有することも可能です。
プレミアムグリーンとグリーン個室は、いずれもパーソナルスペースが広く快適な設備ですが、オープン空間で過ごすか個室空間で過ごすかの違いがあります。好みに応じて選択するとよいでしょう。
「サフィール踊り子」号のカフェテリア

「サフィール踊り子」号が観光特急列車としての人気を確固としている要素が、4号車のカフェテリアです。ここでは、カフェテリアの特徴や食事の予約方法についてご説明します。
特徴
きっぷで乗れる一般向けの定期列車にカフェテリア(食堂車)が連結されているのは、「サフィール踊り子」号の大きな特長です。温かい食事を車内で調理し、ユーザーに提供するのは、定期列車では「サフィール踊り子」号が唯一です。
この列車のデビュー時には「ヌードルバー」としてサービスが始まり、当初は麺類が提供されていました。厨房にゆで麺機が設置されているのは、麺類を提供するという当初のコンセプトの名残です。
現在はカフェテリアとして営業しており、麺類に限らずさまざまな料理やおつまみ、アルコール飲料・ソフトドリンク等が提供されています。率直なところ、商品の質や量にしては値が張りますが、食堂車という希少な空間を愉しむための対価と考えれば妥当ではないでしょうか。
食事の予約方法
「サフィール踊り子」号のカフェテリアを利用するには、原則的には事前の予約購入が必要です。予約をするには、JR東日本のMaaSサイト「Tabi-CONNECT」上の「サフィールPay」というサービスへスマートフォンでアクセスします。
このサービスでメインメニューを注文すれば、カフェテリアの座席が確保されるという仕組みです。カフェテリアの座席は3部制の入れ替え式で、先着順に好きな時間枠を選べる形です。1枠20分間なので食べたら終わりで、カフェテリアでゆっくりくつろげるわけではありません。
プレミアムグリーンと一般のグリーン車を利用する場合はカフェテリアで取りますが、グリーン個室に限っては商品を個室にデリバリーしてもらうことが可能です。
予約で枠がふさがっていない限り、当日車内で注文することも可能です。その場合に限り、交通系ICカードや現金で車内で決済できます。繁忙期には当日利用を断られることもあり得るため、確実に食事を楽しむためには事前に予約しておくとよいでしょう。
1.サフィールPayの利用登録と決済するクレジットカードの登録をあらかじめ行います。
2.乗車日・列車名・乗車区間・座席番号・人数と注文する商品の個数を入力します。

3.個室利用の場合は個室へデリバリーすること、それ以外はカフェテリアを利用することが表示されるので、それを確認します。

4.購入内容と決済カードに間違いがなければ、購入を確定します。

5.当日車内で商品を受け取る際、スマートフォン上でチケットを表示します。アテンダントにチケットを提示し[チケットを使用]を押します。

6.チケットのステータスが「使用中」になればオッケーです!

乗車するための準備・きっぷの買い方(概略)

ここでは「サフィール踊り子」号に乗車するためのきっぷの買い方について、概略をご説明します。
「サフィール踊り子」号は全車指定席であるため、乗車する前に指定券を購入しておく必要があります。特にプレミアムグリーンやグリーン個室は人気が高いので、できれば乗車1か月前の発売開始時にきっぷを購入しましょう。
設備ごとに必要なきっぷは、次の通りです。
● 座席タイプの設備(グリーン車・プレミアムグリーン)
ネット予約サービス「えきねっと」で予約購入可能
- 乗車券:普通乗車券(紙のきっぷ)または交通系ICカード(1人1枚)
- 指定券:特急券・グリーン券(1席1枚)
「えきねっと」でチケットレス券を選択すれば、完全にチケットレス乗車が可能です。
● 個室タイプの設備(グリーン個室)
駅でのみ予約購入可能(窓口・指定席券売機)
- 乗車券:普通乗車券(紙のきっぷ)または交通系ICカード(1人1枚)
- 指定券:特急券・グリーン券(1室1枚)
個室グリーン券は必ず紙のきっぷとして発売されるので、完全なチケットレス乗車は不可能です。
乗車券に関しては、乗車区間分の運賃をチャージした交通系ICカードを使用可能ですが、学割や「大人の休日俱楽部」会員割引等の割引が適用されないので注意してください。
カフェテリアでの食事の予約は、きっぷの手配が完了してから行いましょう。
「サフィール踊り子」号のきっぷの買い方については、前述した以下の記事をぜひご一読ください。


お待たせしました!それでは、伊豆急下田駅への往路にプレミアムグリーンを利用し、東京駅への復路に4名用グリーン個室を利用した際の様子をご紹介します!
「サフィール踊り子」3号 プレミアムグリーン&カフェテリア利用体験
ここでは、東京駅を12時30分に出発する「サフィール踊り子」3号のプレミアムグリーンに乗車し、カフェテリアで食事をとった様子をご紹介します。
サフィール踊り子3号(8003M)
東京駅 12時30分発 → 伊豆急下田駅 15時31分着

ネット予約サービス「えきねっと」で発売開始時にセルフ操作し、プレミアムグリーンの座席確保に成功しました。購入完了時に改めて空席を確認したら、すでに売り切れていました。この設備の取りにくさは、日本の特急列車の指定券の中でも十指に入るでしょう。

乗車当日、東京駅9番線ホームには、ちょうど12時に入りました。常磐線からの普通列車が入った後に「サフィール踊り子」3号が入線するようです。

常磐線普通列車が発車してから間もなく、定刻の19分前に大宮駅方から列車が入線。平日にもかかわらず「サフィール踊り子」狙いの多くの鉄オタが写真を撮っていました。

入線後すぐにドアが開き、プレミアムグリーンの車内へ。デッキから客室に入るまでの部分は、明るい感じです。

プレミアムグリーンの車内に入った途端、シックな色調に変化。最高級の設備らしく、雰囲気は重厚な感じです。

伊豆急下田駅ゆき下り列車として運行される場合プレミアムグリーンが先頭車両になり、1番A席とB席が展望席になります。今回は取れなかったですが、いつか乗りたいものです。

座席は大型のシェルに包まれており、照明はダウンライトです。

シェルにあるレバーを操作すれば、座席の向きを自在に変えられます。向きを海側に変えている人がいました。

座席のリクライニングは電動式で、ひじ掛けに操作盤があります。航空機のビジネスクラスのような操作感でした。テーブルを引き出しづらいのが難点で、筆者は引き出すことができませんでした。

客室入口にある荷物置場は手狭で、全員分の荷物は入りません。

出発前に、洗面所をチェック。在来線列車の洗面所としての設備は最上級で、ウォシュレット付きです。

カフェテリアに向かい、予約なしでも利用できるかと尋ねたら大丈夫だというので、メインメニューとしてマンゴープリンパフェセットをオーダーしてみました。

カフェテリアの厨房では、調理人とアテンダントが料理の仕込み中でした。スタッフは6名乗務していて、調理担当と接客担当に分かれた形です。

発車後すぐの枠を確保しており、カウンター席に案内されました。

マンゴープリンパフェとコーヒーのセット。お昼時に走る「サフィール踊り子」2号と3号限定のメニューです。
横浜駅を発車した時点で、プレミアムグリーンは満席に。その後熱海駅まで疾走し、定刻に到着。熱海駅で数名降車する様子を見て、新幹線ではなくわざわざ「サフィール踊り子」号を選ぶ人が少なからずいることを知りました。

伊東駅では数分間停車し、乗務員が交代。伊東駅でも多くの乗客が降車し、伊豆急行線内まで乗車する人はそれほど多くないことが分かりました。
伊豆急行線内に入ってからも途中駅で乗客が次々に降車し、終点の伊豆急下田駅まで乗車していた人は筆者以外にはわずか3名でした。
「サフィール踊り子」4号 グリーン個室&デリバリー利用体験
伊豆急下田駅からの帰りには「サフィール踊り子」4号の4名用グリーン個室に乗車しました。カフェテリアからデリバリーしてもらった食事やデザートを室内でいただいた様子をご紹介します。
サフィール踊り子4号(8004M)
伊豆急下田駅 16時39分発 → 東京駅 19時20分着

このきっぷは、発売開始から1時間程度経ったタイミングで駅窓口で購入しました。グリーン個室は瞬殺で売り切れるという感じではなく、徐々に売れる傾向にあるようです。

伊豆急下田駅には、ちょうど16時に入りました。伊豆急下田駅では列車別改札を実施しており、自由に改札口を通れるわけではありません。

先行する普通列車が発車した直後、16時27分に改札が始まりました。列車のドアはすでに開いていて、すぐに車内に入れました。
ここで、改めて車内探訪。

東京駅ゆき上り列車では、プレミアムグリーンは最後尾に当たります。シートピッチは125cmと広いですが、大きなシェルに包まれているためそれほど広く感じませんでした。上り列車として運行される場合、前面展望を得られる席はありません。

6号車グリーン車の車内です。ライトグレーのインテリアがとても明るく、気分を高揚させてくれます。従来のE257系「踊り子」号とグリーン料金が同額ながら、3列シートはこのように広いので、コスパは高いと言えるでしょう。

シートバックにはテーブルが設置されています。シートピッチは116cmとプレミアムグリーンより若干狭いですが、足元は十分余裕があると感じられます。

6号車デッキにある荷物置場は広く、多くの荷物が収納可能です。

5号車にある洗面所は、バリアフリー対応です。

車いすのままで利用することも可能ですし、小さな子供のケアも可能です。

そして、今回乗車したグリーン個室です。各個室に通じる廊下はとても明るく、カーテンが閉められない限り廊下から個室内が見える仕様です。

各個室には食事を差し入れるための窓がありますが、実際には使われていません。

6名用個室の内部。本革シートがアレンジされており、海側を向いて座る格好です。壁面には、凝った装飾が施されています。

反対側を向いた時の6名用個室の様子。6名用個室のレイアウトは、全体的に細長いです。

これが、実際に乗車した4名用個室です。座席はやはり本革シートで、ボックスシート状にアレンジされています。壁面には装飾が施され、照明のところに電源コンセントが2個とUSB-Aポートが1個装着されています。

反対側を向くと、衣類等を掛けられるハンガーラックがあります。ハンガーそのものあるいはフックが用意されているとよいのですが、この状態ではあまり活用できません。

鍵はかからないものの、個室のドアは完全に閉まる構造です。窓にはカーテンが装着されており、カーテンを下ろせば外からのぞかれません。壁面には照明をコントロールできるスイッチが付いています。

大きなテーブルにはドアノブに掛けられる札が置かれており、これをドアの外側に掛ければアテンダントを呼べます。
そうこうしているうちに発車時刻になり、伊豆急下田駅を後に。伊豆急行線内はゆっくりと走り、ところどころ海岸線に出ます。
食事をオンラインで注文しておいたので、発車した時にアテンダントがやってきて、チケットを確認してもらいました。この時に、デリバリーしてもらう時間帯を指定できます。

熱海駅に到着する頃に、食事がデリバリーされました。この時に注文したのは汁なし担々麺で、観音温泉のボトル付きでした。紙製の容器に入っており、食事後に容器をそのまま捨てられました。

食事がデリバリーされたタイミングで、いちごソルベを追加で注文。現金での決済が可能でした。

熱海駅でも多くの乗客が乗ってきて、発車してから東海道線を疾走。東京駅には、定刻の19時20分に到着しました。
まとめ

2020年3月より運行されている観光特急「サフィール踊り子」号は、従来から走っている「踊り子」号とはコンセプトが全く異なります。全車グリーン車で贅沢仕様の車内からは、まさに「大人の伊豆を感じる」列車であることが伝わってきます。
1号車のプレミアムグリーンは、定員がわずか20名の設備です。座席を包むシェルが大きく、それ自体でプライバシーが確保されていますが、パーソナルスペースや荷物置場はそれほど広いわけではありません。
一方、2号車・3号車のグリーン個室は、プライバシーが完全に確保されています。頭割りした時の料金単価が高くなるものの、定員未満での利用が可能なことを覚えておくとよいでしょう。
4号車のカフェテリアでは、車内で調理された温かい食事が提供されています。利用するには基本的に「サフィールPay」からの事前予約・決済が必要ですが、空きがあれば当日車内での注文・決済が可能です。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料
● JR東日本ニュースリリース「伊豆エリアへ新たな観光特急列車を運行します」2018.5.08付
● JR東日本ニュースリリース「伊豆エリアの新たな観光特急列車の名称等の決定について」2019.5.08付
当記事の改訂履歴
2026年6月26日:当サイト初稿


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